「いつか読書する日」

いつか読書する日 [DVD]

いつか読書する日 [DVD]

 本日に帰宅をしましたら、BSで映画の「いつか読書する日」を放送して
いました。ちょうど、後半の半分くらいをみることができたのですが、読書
するのは主人公であります「田中裕子」さんです。いくつくらいの設定で
しょうか。ほとんど実年齢に近いところで演じていましたが、相手役と
なるのは、中学校の同級生であるという設定の岸部一徳ですが、こちらは
田中裕子さんのご主人の友人ではなかったか、そんなひとと恋仲になって
いいのかと、作品と現実がごっちゃになりそうな映画でありました。
 本好きにとって楽しみなのは、一人暮らし(?)の田中さんが手にしている
本であり、彼女の書棚にならぶ背表紙です。途中からみたので、田中さんの
育った家庭にあった本なのか、彼女が自分で買いそろえたものであるのか
不明でありますが、小生と同年輩くらいの女性は、このような本をセットで
そろえるというのは考えられないので、これは父親が残した本であろうかと
勝手に想像をしたのです。
 終わりのエンドロールの前に、書棚をアップにするところがあって、
これは講談社の文学全集であったろうかとか、このちくま版日本文学全集は
読みにくいだろうになんてチェックをしていました。
ラテンアメリカ文学が好きなのだなと思って、次のカットでは「橋のない川」が
うつって、このような組み合わせで読む人なんているのだろうか、なんて
この書棚の本当の持ち主のことを想像したのであります。
( この書棚のことについては、作品のなかで父親が購入したものが基本に
なっているとか、いっていたのかね。)