「書肆ユリイカの本」

 平凡社ライブラリーから復刊された「詩人たち−ユリイカ抄」のグラビアには、
書肆ユリイカ本の書影がのっておりました。かってのエディタースクール版では
このようなものはなかったので(刊行リストはありましたが)、この書影は大変
参考になりましたです。
 そのむかしに「ユリイカ抄」を購入したときには、興味をひくユリイカからの
本が見つかれば購入しましょうかと思っておりましたが、これがその当時でも
けっこう値段が高くて、なかなか好みのもので小生の手がでるものはなかったので
あります。
 小生は書肆ユリイカのものは何冊もっているのでしょう。きっと4,5冊という
ところでしょう。手を伸ばせば届くところには「飯島耕一詩集」がありましたが、
これはそこそこ高かったかもしれません。(いまは、もっと高いのでしょう。)
 先日の「恵文社一乗寺店」では、田中栞さんの「書肆ユリイカの本」という
冊子を購入しましたが、これは、田中栞さんのコレクション展にあわせて製作を
されたものでしょうか。もともとは青土社ユリイカ」に掲載されたものが
あって、それに加筆したものとありました。
 この冊子がでた平成16年10月現在で、ユリイカ刊行本のうち158冊と
雑誌45冊を所蔵しているとありました。たぶん、これってすごいのでしょう。
それ以上、あつめている人がいるのかどうか知りませんが、女性のコレクターと
いうのは珍しいせいもあって、この女性には興味がわきました。(古本屋の女房と
いう著作もあるようです。)
 この時から、数年たっていますが、このコレクションはどこまで充実したので
ありましょう。「書肆ユリイカ」のものは、値段が高いだけに、単に時間をかけて
探したら手元に集まってくるとはいえないでしょう。このユリイカコレクションで
なかなか見つからない一冊というのはどれなのでありましょうか。