「郵便書簡(ミニレター)」

 松任谷由実に「青いエアメール」という曲がありますが、これは海外などに
住む友人との連絡を郵便でやっていた経験のある人には、とても懐かしい内容で
あります。この曲をあまりテレビなどでは聴くことがなかったのですが、先日に
寺岡さんとかいう音楽家のかたが、松任谷由実さんを招いてのライブのときに、
この曲をうたっておりました。
 自宅のポストにおちたエアメールというのは、どのようなものであったのかと
いうのが気になっているのですが、「青い」というのは、そのエアメールの封筒は
青いのか、それとも日本では郵便書簡(ミニレター)という切手が最初から不要と
なってうられている料金均一のもので、青い地色の紙をつかっていたものがあった
のでしょうか。
 本日にネットをみておりましたら、岩波の社長であった大塚さんが「山口昌男
からの手紙」というような本を刊行したとありました。山口さんは、手紙をたくさん
書いていることは知っておりましたし、アフリカでフィールドワークにはいって
いたときも、その報告を日本に、豆粒のような字で郵便所管にびっしりと書いて
送ったというような文章を読んだことがありました。郵便書簡は、書くスペースが
限られていますので、別紙を足して送ろうとした瞬間に、均一料金とはならず
定形外となる仕組みであったようです。このことは、山口さんがどこに書いて
いたのでありましょう。
 昨日に「澁澤龍彦」のところに送られてきていた堀内誠一さんんおパリからの
手紙が展示されるのをみる機会がありましたが、この澁澤あての手紙は、郵便書簡が
つかわれていました。限られたスペースでしかありませんが、それを有効に利用しての
イラスト入りの書簡となっていました。
 いまでは、インターネットを利用して、連絡するのが大半でありましょう。
これからの古本市場に、書簡とかがでてくることなんかはなくなるのでしょうかね。