冬は早く来る

 関西から戻ってきましたら、この町の山に初冠雪とありました。
本日になって、午後に山を見てみましたが、その時間にはすでに雪は溶けていたよう
です。どこまでが秋で、どこからが冬であるのかわかりませんが、関西とくらべます
と、当然のこと「冬は早く来る あなたの町の方が」(これはもちろん松任谷由実
名曲「青いエアメイル」の歌詞の一節。)であります。

 本日の午後に「青いエアメイル」ならぬ「本の雑誌」11月号がポストに落ちていま
した。

本の雑誌389号

本の雑誌389号

 これを手にしてぱらぱらとみていましたら、宇田川拓也さんの「ミステリー春夏冬
中」の書き出しが、次のようにありです。
「とにもかくにも、十月はピエール・ルメートル祭りなのだ!」
 ルメートルといえば、昨年「その女アレックス」が日本でもベストセラーとなった
作家でありました。日頃、ほとんどベストセラーを読まない当方も、そんなに話題に
なっているのであればと、新刊で購入して、読んでみました。この作品自体はそんな
に好きな世界ではなかったのですが、この小説の解説を見ましたら、ルメートルさん
の最近作がゴンクール賞を受けたとありました。
 これまでミステリ分野で書いていた人が、純文学系の賞というのは、なかなか珍し
いと、この作品のことが気になりました。
ゴンクール賞受賞作品は、日本でも翻訳がでているのでしょうが、これまではほとん
ど話題となることもなかったようで、それだけにルメートル人気に期待がかかってい
ると思われます。
 宇田川さんのコラムには、「十月十六日に単行本と文庫上下巻同時発売予定の『天
国でまた会おう』は、一昨年のフランスでもっとも権威ある文学賞 ゴンクール賞
受賞作」とあります。
 ということは、明日が予定日ですか。
天国でまた会おう

天国でまた会おう

天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

天国でまた会おう(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

天国でまた会おう(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

 どこかで手にすることができるでしょうか。