「大問題 ’07」

 「大問題」創元ライブラリは、01年からシリーズででておりまして、これが
7冊目となります。宣伝文句には「一体日本はどうしたんだ! 色々あった’06年を
軽妙な漫画と洒脱なコラムで読み解く、いしい版『現代用語事典』 」とあります。
 いしいひさいちさんという漫画家は、まったく素顔がしられていなくて、ほとんど
幻のような存在でありますが、旺盛な制作活動をしているのですから、存在をうたがう
ことにはなりません。
 この「大問題」は関西大学漫画研究会以来の盟友となる「峯正澄」さんが、時代への
コメント文章を寄せているのでした。峯さんは、小生の友人の高校時代の友人という
関係でありまして、大学は違うものの、奇妙な同人誌などをやって、小生もその冊子を
いただいたことがありました。
 大学を卒業すると同時に、関西大学漫画研究会の面々は「チャンネルゼロ」という
プロダクションをつくり、いまはなき「プレイガイドジャーナル」などを舞台に活動を
開始したのでした。こうしたところに友人の友人がいた関係で、小生はそうとう早くに
いしいひさいちさんのデビュー作「 バイトくん」を手にすることができたのです。
 このあと、小生のところには、「漫金超」なんて雑誌もおくられてきたりして、
関西大学漫画研究会OBグループのことは、注目をしていたのでした。
 あの時代は、関西大学というと桂三枝が卒業して注目をあびていましたが、まだまだ
矢井田瞳もフィギアスケートのメダリストもでておりませんでしたから、関西大学
きくと、漫画研究会と反射的にあたまにうかぶのでありました。