バカが意見をいう世の中

 「バカが意見をいう世の中」というのは、小谷野敦さんの
「すばらしい愚民社会」にある章のタイトルでありまして、
ここでは、はてなダイアリーをとりあげて、「ウェブログの世界は
玉石混淆だが、・・・無名の個人による玉は、テレビドラマデータ
ベース、日本映画データベースなどがあるが、私の専門である
文学研究の領域で玉など見つけたことは一度もない。」といいきって
おります。
 当方は、小谷野さんのものの言い方は好きではありませんが、
いたくまっとうなことをいっているところもありまして、この
あたりをきちんと押さえなくては、議論が実りあるものにはなら
ないでしょう。
サブカルチャーについては驚くほど精細な情報が得られる
インターネットも、古典的な文学についての情報ははなはだ
貧弱で・・・」
 はてなにはお世話になっているのですが、ごくごく一般的な
人名がキーワードになっていないのを見たりすると、まだまだで
あると認めざるを得ないのでした。
 とはいっても百科事典にかけた時間とくらべると、ネットの
キーワード編集にかけた時間は、及びもつかないのであります
から、これからどのように進化していくかが楽しみでもあるのです。