本日の新聞から 2

 本日とはいっても、新聞は昨日のものであります。高橋源一郎さんの「論壇時評」に
あった古山高麗雄さんの文春文庫です。
 「二十三の戦争短編小説」というのは、あとがきに「文藝春秋萬玉邦夫さんが、
このような私の戦争短編集を編集してくれた。」とあります。もともとは、あちこちに
ちらばって収録されていたものを、まとめて一冊にしたのが「戦争短編小説」集で
ありまして、これは編集者の「萬玉邦夫」さんの企画でありましたか。

二十三の戦争短編集 (文春文庫)

二十三の戦争短編集 (文春文庫)

「戦争短編と言うと、戦場や軍隊に思いを押し込めて受け取られそうな気がする。
 そういうものも私は書いた。けれども、戦場や軍隊を扱いながら、そこからはみ出し
たものも私は書いた。たとえば私は、『退散じゃ』や『子守り』や『日常』などの
私小説を書いている。こういうものも萬玉邦夫さんは、私の戦争短編だと言い、私も、
異存はない。」
 戦争短編というからには、戦争長編もあるわけで、小生は購入をしていながら、
ほとんど手がついていない戦争文学三部作であります。
断作戦―戦争文学三部作〈1〉 (文春文庫)

断作戦―戦争文学三部作〈1〉 (文春文庫)

龍陵会戦―戦争文学三部作〈2〉 (文春文庫)

龍陵会戦―戦争文学三部作〈2〉 (文春文庫)