図書館本の借り換えでありまして、本日は楽しく読むことができた矢野誠一
さんの本を戻して、新刊棚におさまっていました芸能関係の本を二冊借りるこ
とになりました。
たしか一冊は、先日に読書欄でみかけたのではなかったろうか。(すぐに
忘れてしまいます。)
その一冊は、若い芸能研究家によるものですが、もちろん当方は初めて
お名前をききました。著者の紹介をみましたら、演芸研究誌を月刊でだして
いるとのことですから、これはすごいことです。
1996年生まれとのことで、おいおいその若さで「全史」なのかよ。
漫才といえば、ずっと上方が優勢でありまして、大学スポーツであればアメリカン
フットボールのようなところがあります。最近になってナイツなどの活躍もあって、
すこし盛り返しているようではありますが。
当方にとっての東京漫才といえば、最初はラジオで聞いていたように思います
が、コロンビアトップ・ライトあたりが最初なのかな。それから獅子てんや・瀬戸わんや
などを聞いて、あとは内海桂子・好江という流れになるのか。
一番笑ったのは、Wけんじ(この人たちの全盛期はすごかった)、それから三球、
照代の地下鉄ねたですね。
そんなことを思いながら、この本を手にしてみましたら、Wけんじさんが登場する
のは、この400ページの本も終わりに近くなってからですので、それだけ前史が長
いということになり、勉強になりそうです。
この本のあとがきをみますと、著者は大学在学中に難病を罹患とあります。
「今に至るまで筆者は寝たり起きたりの生活を続けながら、芸能研究という信仰に
すがって生きている。苦しい時、哀しい時も芸能研究を糧に『まだ見ぬ世界を見たい』
という一心でここまで続けてきた。」
なんともはや、これを読みますと、西村賢太さんを思い起こさせることであります。
西村さんの二の舞にならぬよう、健康には気遣ってほしいものです。
もう一冊は、次の機会にです。