鹿も宣伝に一役

 今回の旅の目的の一つは正倉院展を見物することでありました。そこそこ前に

ネットで予約をしてチケット確保しておりました。本日から開催ですが、朝9時の

入場枠で登録です。

 会場に向かう道を歩いていましたら、あちこちで正倉院展を宣伝する鹿を見か

けることにです。

 さすが、鹿は奈良の宣伝大使でありまして、よくわかっていらっしゃる。

 当方のふだんみかけるエゾシカとは、ちょっと身体の色味が違いますね。

肝心の正倉院展ですが、見物は二回目なのか、三回目なのかです。

 なんといっても1300年も昔から伝わっているものを見られるだけでも不思議な

気持ちになります。あの時代に、これだけのものを遺した王権のすごさでありま

すね。

 明治以降は天皇家神道とのつながりが強調されるのでありますが、この時代

には深く仏教に帰依していたのですね。天皇東大寺がほとんど一つのもので

あったのですから、仏教者からすると天皇というのは、いつからか背教したのか

という思いでありましょう。 

 それにしても、この時代の先進国から伝わってきた文化の大きさよです。