うさぎの切手

 その昔は熱心に郵便はがきで連絡をとりあっておりましたので、あちこちの

友人のところには、当方が発信したはがきが保存(?)されているはずです。

ほとんど、一日一便は書いていましたからね。eメールというのに、手を染めて

からは、ほんとはがきを書くことが少なくなりました。

 それでも旅先から自分宛てに絵葉書を送るというのは、楽しいことなのです

が、その昔とくらべると、郵便切手などを販売しているところが少なくなって

いて、旅先で切手を入手するのに苦労したりすることです。

 つくづくと郵便をとりまく環境が変わってしまったことを感じることで。

 最近の郵便事情のことを思っておりましたら、図書館に次の本がささっていて、

借りることになりました。

 考えてみると当たり前のことになりますが、郵便切手も誰かがデザインを

して商品(?)となるわけですね。日本名画などをあしらった時であっても

デザイナーさんがかかわらないことはないのでありまして、それはどこで、誰が

やっていて、それに関しての工夫があるのだということが、この本を読むと

わかることになります。

 どうしても記念切手のようなものに、目がいってしまいますが、切手といえ

ば、普通切手といわれるものがありまして、普段使いされるのでありますね。

 小生が大きなシート(百枚で1シートだったかな)で購入した普通切手は2円

のものでありまして、郵便料金が上がって、その差額を補うのに使われるもので

した。

 当方はうさぎ年生まれということもありまして、この切手はお気にいりであり

ました。

 この本には、このうさぎ切手が販売されるにいたる経緯と仕上げるまでの苦労

話が描かれていました。

 まずは、絵柄はエゾユキウサギになったのですが、写真からこれを絵にして、

それを修正して、絵を決めるのが第一段階で、次は印刷の検討ですが、次のよう

になるのだそうです。

「特殊切手は基本的に6色を掛け合わせて印刷するのに対し、普通切手はコスト

を抑えるために色数を少なくする。コスト面のほかにも、色数が少なければ印刷

の暴れが少ない、つまり大量に刷っても色に差が出ないという利点があるそうだ。

定額面、中額面の普通切手は3色しか使わないことが多い。

 ウサギの切手は、グレーと濃い紫の2色でウサギを描き、背景は薄紫1色。

ほんとうに3色で描かれている。」

 このウサギの2円切手はかわいいと話題になって、ずいぶんと人気になった

のだそうです。うさぎ年生まれとしては、うれしい話であります。

日本の郵便切手に描かれているウサギにはどのようなものがあるのかと思い

ますが、手元にはエゾユキウサギと年賀状のお年玉くじでもらった切手が

ありまして、それのうさぎを並べてみました。

ウサギの切手  2円エゾユキウサギ