昨日に話題にした小西康陽さんが度々引用したという吉田健一さんのエッセイ
「長崎」の、その部分についての言及は、どこにあるのだろうかと、小西さんの
エッセイ三部作をひっぱりだしてきたのですが、昨晩は見出すことができずで、
ありまして、本日も探索を再開、すぐには見つけることができず、やむなくネット
の力も借りることにです。
ありがたいもので、手がかりと回答を同時に得ることができました。(ネットに
たよると時間は短縮されますが、自分で調べるという力が落ちてしまうような気が
しますので注意が必要ですね。)
当方が持っている本では、「ぼくは散歩と雑学が好きだった。」に収録されてい
る「人が楽しく毎日の暮らしを営んでいるところ」(初出は2002年6月の「月刊新
都市」というもの)にありましたです。(昨日にこの本のページをめくっていても
文字が目に入ってきませんでした。)
この本の73ページにありますので、どのような文脈でこれを引用しているかは
直接にご確認くださいです。
たびたび引用というのは、ネットでも言われていることでして、小西ファンのな
かでは、この「戦争に反対する唯一の手段は」からなる吉田健一さんの「長崎」か
らのものは、よく知られているものなのですね。(当方は、まったくわかっていな
いことであります。)
ちょうどこの小西さんのエッセイが発表される前に、小西さんがやっていた
ピチカート・ファイヴへのトリビュートアルバムというのが発表されまして、
そのアルバムのタイトルが「戦争に反対する唯一の手段は。」というものだったと
のことです。
なるほどそのようになっていたのかです。トリビュート・アルバムといいながら、
小西さんがピチカート・ファイヴが解散して一年後に、ゲストを招いてピチカート
時代の楽曲をセルフカバーしたということも含めて、小西さんらしいことではあり
ますね。