予定通りにはいかないことで

 土曜日の午前は新聞の読書欄に目を通してから、ゴンチチのラジオ番組を

きいて、そのあとでトレーニングに行こうということになっていました。

10時過ぎに電話がありまして、これが助けを求められる内容でしたので、す

ぐに高速道路を利用して、駆けつけることになりました。

 そういうわけで夕方まで助っ人を演じておりました。留守中に先日に注文

してあった本が届いたりしていましたが、それを話題とするのは、明日以降

でありますね。

 本日の朝には、昨日に図書館から借りてきた瀬戸内寂聴さんの「奇縁まん

だら」の元版のほうを手にしていました。先日まで図書館から借りていた

寂聴全集版の「奇縁まんだら」は予約が入っていて、返却せざるを得なかった

ので、元版で借り出しが可能な、続と続2を借りることにいたしました。

 全集版では、まったく開くのもおっくうに感じたのですが、この内容のもの

であれば、全集版なんて堅苦しいものではなく、やはり横尾忠則さんが装幀

したキッチュな元版のほうが、ずっといいことです。

 これが日経新聞出版からでる本であるかというくらい、横尾ワールド満載で

ありますが、奇縁まんだらといえば、この雰囲気ですよね。

いっとき、このシリーズをすべて元版で揃えようかとも思ったのですが、まあ

そこまでしなくてもと思って、ここまできています。

 瀬戸内さんが取り上げている人は、異性との関係が話題になる人が多くて、

自分も含めてでありますが、それをあっけらかんと書いているのが、なんと

いっても魅力であります。

 この2冊には入っていないのですが、宇野千代さんに噂になった男性との

関係を問うたときに、ねたとかねてないとか答えをかえしていて、それがなん

とも小気味よかったというように書いてあったように思う(ニュワンスは

違うかもです)のですが、ほんとうに文学武者修行の一部であるかなです。

 大庭みな子さんとのことでは、次のように書いています。

「大庭さんのいうAもBも、私は親しかったが、そういう関係ではなかった。

つづいてCの話をして、Cに一番興味があると言った。その時、私はCとそう

いう関係だったので、思いがけない不快さを感じた。」

 瀬戸内さんが仏門にはいるときに、手引をした今東光さんから、男とのこ

とはと、念押しされたとのことですが、これを断ち切らずに出家はないこと

です。