和泉砂川駅で下車

 図書館が休館なのをいいことに、借りた本はそのままであります。たぶん、

6月20日まで休みはつづきそうですから、ずいぶんと長く手元にあることに

なりです。

 そんなわけですこしは読まなくてはで、借りた本を手にしています。本日は

原武史さんの「『線』の思考」から「古代と中世・近代が交錯するJR阪和線

を読むことになりです。

 当方が関西へとピーチな旅にでかけますときに降りますのは関空となります

ので、鉄道で大阪へと向かうときは阪和線を使っています。(リムジンバスで

上本町まで出ることのほうが多いのですが)

 そんなわけで阪和線というと、なんとなく身近な路線という感じです。しか

阪和線を行くのに紀州路快速などを利用するようでは、とうてい乗り鉄とは

言えないということを、原さんの本では思い知らされることです。

 いつも利用する天王寺駅からして、このような構造になっているのは知りま

せんでした。

「JR天王寺駅阪和線の起点であり、大阪環状線関西本線の駅でもある。

ホームは1番線から18番線まで(10番線はない)あるが、この9番線までを阪和

線のホームが占める。

 これらのホームは、大阪環状線関西本線のホームにあたる11番線から18番線

よりも高いところにあり、阪急の梅田や南海の難波などと同様、ホームが櫛形を

した頭端式のターミナルとして独立している。こういうJRの駅は大変に珍しい。

私鉄が国鉄になり、JRになってもまだ、私鉄時代の面影が残っているのだ。」

 鉄ちゃんには常識なのかもしれませんが、天王寺駅がそのような構造になって

いるというのは知りませんでした。次回に大阪を訪ねたときの楽しみが一つ増え

ました。

 原さんは、あちこち途中下車しながら阪和線で和歌山に向かうのですが、当方

日根野から先の駅といえば、和泉砂川駅しか降りたことはありません。

 原さんがこの駅で降りるのは、次の理由によるものです。

和泉砂川で降りたからには、どうしても訪れたい場所がもう一つあった。先ほ

ど車窓から見えた『ほんみち』の泉南支部だ。

 昭和初期に天皇制と対峙して弾圧された新宗教(民衆宗教)に関心をもち、

大学院時代に訪れた教団施設の一つが京都府亀岡市の『大本』本部(天恩郷)

であり、もうひとつが大阪府高石市の『ほんみち』本部であった。

泉南支部)神拝殿の床面積は1万5千平方メートルあまりで、拝殿は約3500畳

ある。これほど巨大な建築物は天理教にもない。神拝殿からは阪和線の線路は

もとより、大阪湾や関西空港、淡路島なども眺められるという。」

 和泉砂川駅最寄りには、そのような施設があるというのは、この本を読むま

でしりませんでした。たぶん、駅近くからでも大きな建物は目にすることが

できたのかもしれませんが、当方はまったく眼中になしで、まっすぐに向かっ

たのは、次の場所でした。

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 泉南バラ園でありますが、ちょうどこの時期はバラフェスでありますが、

どうやら昨年に引き続きで今年もフェスは中止となったようです。残念なこと

です。来年は足を運びたいことですが、どうなりますでしょうね。