例年でありましたら、この時期が一年で一番気温があがるのであり
ますが、本日は最高気温が25度に届かずに終わりですから、このまま
でありましたら、そんなに暑くはならないのかな、それとも残暑が厳し
いことになるのでしょうか。
午前のうちに散歩にでまして、本日の散歩ノルマはクリア、昼からは
ゆっくりとうとうとしながらの読書を楽しむかなと思ったのですが、
今ひとつ気分が乗らずでした。そんなときのために仕込んであるのが、
次の本でありました。もちろん図書館から借りてきたものです。
著者の臼田さんは、その昔は美術出版社の編集者ですが、フリーとなっ
てから は、平凡社新書などに装幀に関する本を書いています。
みずのわさんと組んでの「 筑摩書房」出版物のデザインについてのもの
もありました。
今回の本は、話題になっていたこともあって、どこかで見ることができ
ないかと思っていましたら、めでたく図書館にはいっていて、借りることが
できました。
まずは目次をみて、気になるところから読んでみることになりです。一番
最初に読んだのは「『編集者の顔が見える』装幀の覚悟」というところで、
担当の編集者さんが、装幀を手掛ける田村義也さんと、それに続く三本柱と
いうことで、萬玉邦夫、雲野良平、藤田三男さんについてのところでした。
そのあと頭に戻って、次のところをメモです。
「『装幀』は『装釘』『装訂』『装丁』などとも記される。ことほどさよう
に日本語表記はややこしく、厄介である。いずれも『そうてい』と読む。
谷崎潤一郎は『装釘』派のひとり。書誌学者・長澤規矩也は『装幀」の
『幀』を『てい』と訓読みするのは慣用であり、正しくは『とう』、それ
ゆえ字義からいって『装訂』とするのが正しく、さもなくば『装訂にする
べきとだと説いているという。
なお辞書研究家の境田稔信によると、『広辞苑』(1955年初版刊行)で
は1964年1月刊の第一版十二刷までは『装幀・装釘』、次の第一版十三刷か
ら『装丁・装幀・装釘』に変わったという。『装丁』が市民権を得たのは
1960年代ということになるだろうか。」
ここで辞書研究家の境田さんという方が登場しますが、先日に見ていた
古いタモリ倶楽部かの再放送に辞書収集家として登場していたのが、この
人でありました。辞書のコレクションというのは、こういうのをいうので
あるのかと興味深く見たのですが、ネットでみましたら、架蔵する辞書は
6千冊を超えるのだそうです。
当方は「装幀」という文字面が一番このみかもしれませんです。