心温まる追憶

 本日は午後から先日に受けた特定検診の結果を聞きにいくことになり

です。そのちょっと前に時間がありましたので、町外れにあるブックオフ

立ち寄ることになりました。

 本日も予算はワンコインで、なにか待ち時間に開くような本が見つから

ないかと思って均一本の棚をながめることにです。

えーっこの本がこの値段なのというものもあったのですが、これは守備範

囲ではないので、見送りとすることにしました。

 本日購入したのは、次のものとなりです。

絵のある自伝 (文春文庫)

絵のある自伝 (文春文庫)

 

  このような文庫本があるのは知りませんでした。安野さんのものは、いくつ

か手にしているのですが、これは日本経済新聞に連載の「私の履歴書」に絵を

添えたものとあります。

確認してみましたら、安野さんは1926年のお生まれですから、今年のお誕生が

きますと94歳ですね。

 この文中に「佐藤忠良」という文章があり。それには、次のようにあります。

「彫刻家の佐藤忠良さんが、2011年3月30日、98歳で亡くなった。

 作品は無論のことだが、その生き方、芸術に対する心構え、そのどれをとって

も、われわれの偉大な先人である。」

 ちょうど2011年3月頃に書かれたものですが、東日本大震災のすぐあとに

佐藤忠良さんはなくなったのですね。佐藤さんと安野さんは14歳違いですので

あと4年ほどで、佐藤さんの年齢に追いつくことになります。

 佐藤さんについての文章の最後に、「佐藤さんとわたしとの対談集、中公文

庫の『若き芸術家たちへ ねがいは『普通』」は一日おくれてできあがり、御霊

前に供えることになった。」とありました。 

若き芸術家たちへ - ねがいは「普通」 (中公文庫)

若き芸術家たちへ - ねがいは「普通」 (中公文庫)

 

 本日の安野さんの文庫本のカバーには「50点以上描き下ろした絵が

心温まる追憶に味わいを供える。」とありました。

 昨日に心温まる本を読みたいと記したのでありますが、その想いがこの

本を読んだでしょうか。

 検診の結果はちょっと悪しですが、まあこのくらい気にしないで節制に

つとめることといたしましょう。