ここのところ最高気温が25度を超えて夏を感じることです。
本日は短い夏からの連想でネットサーフィンをしておりました。短い夏と
いうのをキーワードにしてです。本日のタイトルにしたショートサマーという
のは、当方の行きつけの自家焙煎コーヒー屋の7月のコーヒー豆であります。
先月の末に購入した豆がなくなる頃には、すっかり涼しくなっていることで
しょう。
「短い夏」といえばいろいろあるのでしょうが、当方が真っ先に思い浮かべ
たのは、次の本でありました。
最近はとんとご無沙汰のH.M.エンツェンスベルガーのものです。当方が学生
のころは、とても人気があったはずです。晶文社のこのあたりのものは長田弘さん
の企画によるものと思われますが、「政治と犯罪」や「ハバナの審問」などは面白く
読んだ記憶があるのですが、内容はほとんど忘れているかなです。
ところでH.M.エンツェンスベルガーは生きているのかなと思って検索をかけまし
たのが、本日のサーフィンのはじまりです。ネットで見ましたらエンツェンスベルガー
はいまだ健在のようであります。もうずいぶんと日本では新刊がでていないようで
すが、活動はしているのだろうか。そういえば、エンツェンスベルガーの翻訳といえ
ば、野村修さんであったな。野村さんは、もうだいぶん前に亡くなっていることでし
た。野村さんの訳した本を書店で見ることも少なくなったことですし、野村さんが
話題にのぼることもなくなったようです。
そんなふうに思っていたら「忘れえぬ人々」ということで、野村修さんについて
書かれているページにいきあたりました。それは片見冨士夫法律事務所という
弁護士さんのページにありました。
本日の収穫は、このページにいきあたったことでありますね。なんともユニーク
な経歴の弁護士さんでありまして、いろいろとわけありの末に弁護士となったの
ですが、弁護士になるきっかけとなったのは、あの甲山事件にかかわったことで
あると知って、二度びっくりです。
甲山事件の被告支援になったことで松下竜一さんと交流ができるのですが、
それがこの方が弁護士となるきっかけになったとのことになるとのことで、そんな
ことってあるのかです。
甲山事件ということを知ったのは、松下竜一さんの「記憶の闇」でありました。
河出書房の「文芸」に一挙掲載されたのを、一気読みしたことを思いだします。
「記憶の闇」は、重たい内容でありますので、なかなか読みなおすことができま
せんが、こういう冤罪事件があったことは、記憶しておかなくては。