満開の桜と本屋

 関西、二日目は大阪で桜見物です。ソメイヨシノは盛りを

すぎているようですが、それでも木によっては今が満開という

のがありまして、この一本で、すっかり花見気分を味わうこと

になりました。

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 大阪の宿に近い上汐公園にあった桜ですが、ここらあたりは

織田作之助にゆかりの地です。織田作之助が通っていたころに、

この桜の木はなかったことでしょう。

 本日は造幣局通り抜けの花見の時期ですが、最寄り駅で地下

鉄を降りると、行列がスタートいう感じで、大変な人出でありま

す。明日までで、しかも明日は雨の予報ですから、花見は本日まで

と人が多くなったのでしょう。

 こちらは行列に並ぶのはよして、川を行くボートから花見をする

ことになりです。近いと葉桜は緑が気になったりするのですが、

ちょっと遠くからだと、それも気にならずです。

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 花見を終えましたら、次は古本屋へと河岸を変えることになりです。

やはり大阪の宿から近い上本町の一色文庫さんに向かいます。

いつも店の前に、小さな看板が出ているのですが、本日はそれが出て

いないので、ひょっとして臨時休業なのかと思って近づきましたら、

本日はご主人がやられたのでありましょう。店の入り口の戸に桜の花

びらで「古本」という文字が描かれていました。看板が出ていなかった

のは、このためでありますか。下の写真で雰囲気はわかるでしょうか。

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 本日は、お店に何人もの客がいて、これは驚きです。たまたまですと

ご主人は言っていましたが、お客さんが多くて、この店が続いてくれる

と、こちらも大阪での楽しみが増えるので、この調子でと思いました。

 いつもは豊富な100円本から買うのですが、本日は後藤明生さんの

本が何冊も並んでいて、これが全く珍しい。当方の持っていないものも

何冊かあって、これを全部欲しいことと思いましたが、じっと我慢を

して、その中から2冊を買いました。これも他店の半額くらいでありま

しょう。残りは次回来た時にと思ったのですが、それまで残っている

かな。

 一色文庫さんは、近鉄本町駅から歩いて5分くらいのところにある

のですが、近畿大学で教鞭を取られていたころの後藤さんが、通勤に

使っていたのは近鉄で、そのために上本町駅へと歩いてこれるあたりに

住まいを探そうとして果たせなかったことは、過去にも当方は話題にし

ておりました。

眠り男の目―追分だより (1975年)

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おもちゃの知、知、知 (1984年)

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