かわりがいないこと

 いまほどネットニュースを見ていましたら、見出しのところに女優の佐々木

すみ江さんが亡くなったとの知らせがありました。いつにお亡くなりになった

のかわかりませんが、所属する事務所では明日20日に、この件で会見をす

るとのことです。

 役者さんというのは、個性が売りでありますからして、基本的にはこの役は

あの人でとなれば、他の人が演じるのは難しいのでありますが、それでも60代

くらいまでは、それなりに現役の役者さんがいますので、代役をたてることが

できますが、これが80代後半からとなると、役者さんの絶対数が少ないので、

ほんと現役の役者さんは、皆が無形文化財のような存在となります。

 佐々木すみ江さんは、比較的若いときから老け役などを演じることが多かっ

たようですが、当方が強く意識するようになったのは70代後半になってから

のように思います。

 昨年は大河ドラマにたぶんワンシーンでていましたし、花より男子の続編

かにも出演していたのを拝見です。ほとんど当方の母親世代でありますが、

役柄は田舎のおばさんのようなのを演じることが多かったけども、素顔はとて

もおしゃれでお上品な人であったようです。

 うーん淋しいことでありますね。戦前にものごころがついて、戦中をくぐって

戦後の昭和を役者として生きて、平成の終わりで姿を消すことになりか。

ほんとうに、こういう時代を生きた人たちを大切にしなくてはいけないことで

あります。

 90歳まで現役の女優で通したということでは、素晴らしい人生であります

が、一本くらい主演映画が作られていてもよかったかと、これだけ残念です。