本日は真冬日

 本日の最高気温はお昼時のマイナス1.9度でしたので、気温がプラスにならない真冬
日となります。この冬何度か真冬日になっているのですが、本日はちょっと寒さが厳し
いように感じました。このような日が何日か続きましたら、水道管の凍結などが起きる
ことになります。まだまだ本格的な冬はこれからでありますが、すこし寒さへの耐性が
落ちているでしょうか。
 先日に届いた「みすず」12月号を手にしておりました。
 表紙裏の小沢信男さんの「賛々語々」は届いてすぐに眼を通して、次は目次順にです
が、外岡秀俊さんの「傍観者からの手紙」と上村忠男さんの「ヘテロトピア通信」は今
回でおしまいとあります。外岡さんのものは14年も続いたということですから、なんと
なくもったいない感じがいたします。
 この外岡さんの文章から、ちょっとだけ引用。
「この国の『リベラリズム』は、『護憲派』や『左派』と同義に使われています。
私にとって『リベラリズム』とは、『全体主義』や『独裁』に対抗する基軸で、『立憲
主義』は、その制度的な保障です。」
 「全体主義」や「独裁」に対抗する基軸というのは、すっきりとした説明であります
ね。
 これに続いておかれているのは酒井啓子さんの「カタルーニャスコットランド
クルドの、見果てぬ夢の夢」であります。このなかで大きくページが割かれるのはクル
ド民族であります。先日にTVを見ていましたら埼玉川口周辺には三千人ほどのクルド人
が居住しているといっていましたが、国家を持たない民族の一番大きなのがクルド人
そうです。このクルド民族が国家をもっていても不思議でもなんでもないのですが、そ
れは「夢のまた夢」となるようです。
 今月は、このほかにも「大工道具屋の鍛冶行脚」と高倉やえさんの小説「夢の先の命」
も読みまして、ずいぶんと「みすず」で楽しみましたです。