孤独な抵抗かな 2

 昨日は久しぶりに東峰夫さんの作品を読んでおりましたが、初期の作品は文春文庫
で読む事ができますが、その後の作品はどうなっているのかなと思いましたら、かな
り入手困難になっているようです。もっと刊行されたものは多かったかなと思いまし
たが、これまででた単行本は、5冊でありましたか。当方はこの5冊はなんとか揃えて
おりまして、もうすこしあると思っていましたが、これならすべて揃えるのもぞうさ
ないか。
 このほか「ガードマン哀歌」という作品を発表しているのですが、これは初出の
掲載誌からコピーをとって保管しているはずです。間違いなくこれからブレークする
ことのない作家でありますが、こういう作家さんがいたことは、記憶にとどめておか
なくてはです。
 そう思って検索をしていましたら、東峰夫さんは2017年に入って、十数年ぶりに作
品を雑誌に発表したとありました。これはまったく知ることもなしです。
ヒットしたのは、沖縄タイムスの記事で、そこには、次のようにありました。
「県出身の芥川賞作家、東峰夫さん(78)が、約15年ぶりになる新作「ダチョウは駄
鳥!? ―九段論法による神の存在証明」を発表した。雑誌「民主文学」6月号(発行・
日本民主主義文学会)に、東さんのインタビューと共に作品が掲載されている。」
「民主文学」に発表ということは、目にとまらなくても不思議ではないですね。
前作の「貧の達人」もひどくわかりにくい作品でありまして、東さんは年齢を重ねる
に従って、どんどんと難解な作品になっていくようです。
 さらにさらに、東峰夫さんはブログをはじめていらして、作品のためのノートのよ
うな趣でアップしていますが、作家はどんどん進化しています。