図書館から借りた本 2

 今回借りた本は、出版に関係する人のものがほとんででありました。
当方は、こういうのが好きなのでありますね。ちなみに借りたのは、次のもの。

 宮田昇さんの著作は、図書館にはほとんどあるようで、目に入ったら借りるように
しています。
 今回の本は、1928年生まれ 宮田さんのこれまでの出版業界との関わりを語ったも
のになり、副題には「私の歩んだ戦後と出版の七十年史」とあります。
宮田さんは編集者としても勤務されたのですが、一番ながく働かれたのは翻訳権代理人
としてのもので、海外の著作の翻訳を出すにあたって、著者の権利をまもって、国内の
出版社と交渉されていました。
 そういう仕事があることは承知しているものの、具体的にどのような業務であるのか
興味がありで、たぶん面白く読むことができるでありましょう。
 もう一冊はがらっと雰囲気はかわるものの、やはり出版周辺ものです。
東京の編集者―山高登さんに話を聞く

東京の編集者―山高登さんに話を聞く

 山高登さんは1926年生まれ、元新潮社の編集者で、今は版画家となりです。
夏葉社 島田代表が山高さんにインタビューしたものをまとめた本ですが、山高さんが
編集者時代にどのような本を手掛けていたかを知ることができました。
このなかに書影が掲げられているものでは、内田百けん「日没閉門」と瀧井孝作の「俳人
仲間」の二冊が、当方は購入しておりました。けっこう凝った装幀になっているのです
が、あれの編集担当が山高さんであったとは知りませんでした。
 山高さんが語る百鬼園先生の最後の作品「日没閉門」についてのところがたいへんよろ
しであります。