たまる一方で

 先日に岩波「図書」が届いて、本日は朝日「一冊の本」が届きました。
情報はたまる一方で、まるで消化できておりません。これからの大型連休には来客が
予定されていますので、連休にあわせてのセールにつられて、安い本でも買いますと
ひどいことになりそうです。
 そういえば「図書」には臨時増刊「岩波文庫創刊90年記念 私の三冊」が同封され
ていました。岩波文庫周年記念しての「図書」臨時増刊というのは、いつから行われ
ているのでしょう。当方の手元には80年記念は、すぐに見つかるところにありそう
ですが、その前はどうでありましたか。
 228人の方から回答をもらって、それを掲載しているのですが、どんな岩波文庫
あがっているかは、「図書」5月号の編集後記に記されています。
 一番回答が多くあがったのは、6人の方があげた文庫でして、それは「福翁自伝」と
マルクス・アウレーリウス「自省録」とのことです。「福翁自伝」をあげた六人のう
ち慶応関係者は何人であろうかなんてことを思って、このアンケートを見るのも一興
でありますね。
 なかなか読めずにいる「みすず」4月号には、まるでなじみのない作家の小説が掲載
されていまして、論文は読めなくとも小説は読めるのではないかとひと月ほどながめ
ておりました。
 数日前にこの「ブダペスト」という小品は、なかなか奇妙な味わいのあるもので、
一度さらっと読んだのですが、さっぱり頭に入らず、また読み返してみようと思わせ
るものですが、この作者はアルゼンチンの作家「エドガルド・コサリンスキイ」という
方だそうです。もちろんこの作者のことは初めて知りました。