旅行のあとしまつ

 昨日までの関西旅行中に購入した本を、手帳のリストに記録して整理であります。
京都と大阪で何軒か立ち寄って購入したのは12冊でありました。格安の文庫本が
ほとんどで、特に珍しいものはなしです。
 それにしても、古本の値くずれがひどくと、これで商売になるのだろうかと思い
ながら本を手にしていました。これだもの本の整理をしても値段がつかないことで
あります。古書店が百円で販売するということは、買値は1円くらいでしょうから、
5千冊売却しても5千円になればよろしということですね。当方の本すべてを売却
しても1万円になるかどうかだなと思ったことです。
 今回は、何冊かの古山高麗雄さんのものを見つけました。古山さんはけっこう作
品数が多いので、手にしたことのないものもたくさんありまして、そうしたものが
安価で見つかりましたら、購入するようにしています。

船を待ちながら

船を待ちながら

 古山さんの、この三冊はちょっとうれしかったことです。
 このほかでうれしかったのは、次のもの。
 新鋭作家叢書 古井由吉集 河出書房新社 1971年11月刊
 河出新鋭作家叢書の一冊です。杉浦康平さんが装幀したものですが、全18冊のう
ち、これで何冊確保したのでしょう。このシリーズに収録された18人の新鋭作家の
うち現存しているのは何人いるのかなと思いながら、現役作家古井さんの初期作品
を読んでみようと購入です。