ミーハーな一日

 昨日の夕方には大阪の宿近くにある古本屋さんを訪ねました。
 本当にこのような値付けで商売になるのだろうかと思うようなことでありまして、
古本屋さん商売の大変さを改めて実感です。
 とはいうものの、当方のふところ具合もよろしくありませんので、ありがたく購入
させていただいたのでありますが。
 昨日に購入したのは、宿があります天王寺区に縁の作家「オダさん」のものであり
まして、オダといっても、織田作之助ではなく、小田実のほうであります。

「アボジ」を踏む―小田実短篇集

「アボジ」を踏む―小田実短篇集

 小田実さんの小説は、ほとんど読んだことがなしです。それなりに、70年代に出た
新書は読んでいるのですが、作家としての彼には馴染むことがありませんでした。最近に
なって天王寺区に常宿を確保するようになって、小田実が入学した小学校とか、通った
高校の場所を確認し、このあたりで暮らしていたことがあるのかと思いました。
 「アボジ」とは小田さんの義父をモデルにしているのかと思いますが、作品が書かれ
たのは64歳くらいの時で、単行本となったのは66歳ですから、ちょうど今の当方
くらいの年齢でありました。まずは、小田作品の手はじめにこれを読んでみることに
しましょう。
 と思いながらも、本日は大相撲本場所が開催されているところへと足を運び、会場入り
する力士たちの入り待ちの列に加わっていました。全く物づきなことでありますが、列に
いて周りの人たちの話を耳にしているのがとても楽しく、なんとなく相撲見物に来たよう
な気分となりました。

今場所の主役の横綱であります。

 大阪場所の人気者も生で見ることができて満足でした。