本日は検診で

 年に一度の検診日となります。昨年もこの時期に受けているのですが、昨年からは
体重を5キロくらいおとしてのぞんだ結果、成績はだいぶん良くなりました。体重を
おとしても改善されないのは、聴覚でありまして、高い音への反応が悪いですねとの
ことでした。これはどうにもなりませんですね。
 昨年の検診は、待ち時間用に小林信彦さんの「本音を申せば」を持っていったので
ありますが、今年もちょうどこの時期に「本音を申せば」の文庫新刊があったので、
それを持っていきましょうと思っていましたが、数日前から「壱岐対馬の道」を
手にしていまして、残りページが少なくなっていましたので、これを持参することに
しました。
 そういえば、「本音を申せば」も「街道をゆく」も、ともに週刊誌に連載のもので
ありました。検診の待ち時間に読むには(病院などでの待ち時間にも)、週刊誌に連
載のものがむいているのかもしれません。
 対馬といえば、昨年に読んでいた「神聖喜劇」でありますが、司馬遼太郎さんのこ
の本を読んでいても、対馬に要塞があったことはほとんどでてきません。わずかに
三行ほどあるのみでした。
「この島が西北の朝鮮海峡と東南の対馬海峡をまもるための要塞重砲兵の駐屯地で
あったことをおもいだした。どこかに戦艦の主砲級の重砲が据えられていて、試射す
るときは一発ごとに全島が地震のように微震したという。」
 どちらかといえば、司馬遼太郎さんにとって対馬は防人の島であったようです。
それについてのほうが記載は多いように感じました。
 江戸時代に鎖国となっていたときに対馬藩は釜山に交易のための場所を設けるの
ですが、歴史に弱い当方もこのことは知っておりました。
それは辻原登さんの小説にでてくるからでした。「韃靼の馬」ですが、これを機に
読み返してみたいものです。この作品は「司馬遼太郎賞」を受けておりました。

韃靼の馬

韃靼の馬