ならずもの国家

 久しぶりにならずもの国家という言葉を思いだしました。
 反米で強面の指導者が大きな身振りで演説するのがニュース映像で取り上げられたり
するので記憶に残りました。ならずもの国家というと、すぐに思い浮かぶのはかっての
リビアでありまして、その当時の指導者はカダフィ大佐でありました。
 もっとも、一方ではカダフィが指導する国家の転覆をめざして陰謀をめぐらした国
こそがならずもの国家ではないかということもいわれています。
 つい一週間ほど前から海を隔てた国の指導者がかわりまして、その方の映像をみまし
たら、これはかってのならずもの国家の指導者とうり二つではないかと思いました。
この国のでんでん(といっても、個性派の役者にはあらず)首相のしゃべりを聞いてい
ても虫酸がはしり、TVであればチャンネルをかえ、ラジオであれば電源を落としてしま
うのですが、これのさらに上をいくならずもの指導者の登場でありますから、まったく
めげてしまうことです。
 当方がさえない日々を送っているのも、こうした最近の状況と無関係ではありません
でしょう。なかなかどうして、てごわいならずものたちであります。