さえない一日

 昨日の最低気温はマイナス10度でありましたが、本日は日が変わったころから気温が
プラスに転じ、日中は最高気温がプラス5度で、夕方までプラス気温で推移の一日とな
りました。午後から雨になりましたので、気温のわりには暖かく感じないことです。
 時間が空いたら、すこし本を読まなくてはと気になる小説を手にしていたのですが、
読みはじめて数ページでいつのまにか居眠りをしておりました。これはいかんことで。
90ページほどの小説のうち、いまだ20ページくらいで足踏みです。ページを稼ぐことが
できていないこと。
 そういえば、昨日はブックオフで購入したスペイン読本を手にしていました。

スペイン読本 (福武文庫)

スペイン読本 (福武文庫)

 87年刊行のものですから、すでに30年前のものですが、当方のスペインに対する認
識はマドリッドバルセロナの位置もわからないというものでして、それでいて何十年
も前に「カタロニア讃歌」を読んでいたりするのですから、なにおかいわんやでありま
すね。
 この文庫の編者である逢坂剛さんは、カタロニアについて、次のように書いています。
「日本ではカタロニアについて書かれた本がほとんどない。あまりにも有名なジョー
オーウェルの『カタロニア讃歌』は、現代のカタロニアを語るためにはテーマ的にも
地理的にもいささか偏りすぎている。その意味で現代カタロニアを論じる本書は貴重な
存在といえよう。・・・著者の目はカタロニアの歴史から社会、文化へと幅広く向いて
いるが、ここではあえて同地方最大の都市バルセロナの、観光案内的な部分を紹介する
ことにした。この部分を読めば、カタロニア全体への興味が広がるはずだ。そのときは
ぜひ現著書をひもといてみてほしい。マドリードやアンダルシア中心のスペイン論を
補う、知的刺激に満ちた世界をのぞくことができるだろう。」
 このように書かれているのは、樺山紘一さんの「カタロニア周遊行」という文章を
紹介するものです。
この文庫本がでた1987年というのは、92年のオリンピックがバルセロナで開催される
ことが決まった年とありました。