喜ばしいこと

 本日はこちらに台風が接近でありました。午前中は雨もそれほどではなく、お天気
がひどくなる前に用足しをしなくてはと外出をいたしました。
当方の用事は図書館への本の返却と、再度の貸し出しを受ける手続き、そして「本の
雑誌」の受け取りでありました。
本の雑誌」は、定期購読している町の本屋がお盆休みにはいっていたことで、受け
取りできず、本日に訪問してやっと入手することができました。

本の雑誌399号

本の雑誌399号

 これを手にして、一番驚いたのは、編集発行人 浜本さんによる後記にあった次の
くだり。(当方は、浜本さんの文章は巻頭におかれるべきと思うのだけどね。以前は
そうだったのに、最近は、ちとさびしい。おじさん三人組で露出しているからか。)
「前号の吉野朔美追悼特集は思いのほか多くの人に必要とされたようで、本の雑誌 
始まって以来初!の増刷となりました。・・・
 実は前号は制作中も刊行されてからも不安でたまらなかったのである。」
本の雑誌」8月号のことでありますが、これを手にしたときに、当方は特大号という
けれども「吉野朔美」さんについて、なにもわかっていない当方は、ページが多いわ
りには読むところがないと記したのであります。
本の雑誌」の発刊当時(今から40年も前のことか)は、ほぼ当方の世代が読者の
中心でありましたが、いつまでもその世代をターゲットにしていては、雑誌はじり貧
になるだけで、その打開策をどうするかが大きな課題でありましたでしょう。
 当方がまったくなじみのない吉野朔美さんを大々的に取り上げた特集で、増刷がで
きたというのは、まさに快挙であります。読者としては、いつまでも「本の雑誌」が
生き残ってほしいなと思うと同時に、当方は「本の雑誌」の主流派読者ではなくなり
つつあることを、すこし残念にも思うのでありました。