関西シリーズ終了

 本日も大阪は晴れでありました。
 この関西シリーズは通して雨に降られることもなく、本当にお天気に恵まれまし
た。これも日頃の行いがよろしいからでしょうか。そんなことはないのでして、留
守していた地では、悪天候のために屋根のトタンがはがれたり、鉄筋コンクリート
造りのアパートの壁が剥離したというようなニュースがあったようです。当方の
ところは被害にあうこともなくすんだと聞こえてきました。
 関西シリーズも、本日が最終日で午前中に予定をひとつこなして、午後の便で
戻ることになりました。このところの北海道は、寒気団につつまれているようで、
あちこちに雪のたよりです。関西とは最大で20度ほどの気温差ですから、風邪を
ひかないようにしなくてはいけません。
 関西シリーズで購入した本についてのメモです。
 古本市で買ったものからです。

往生異聞 (1979年)

往生異聞 (1979年)

口あるものは語れ (1975年)

口あるものは語れ (1975年)

 どちらも金石範さんの古いものです。「火山島」の最後のページまでなんとか
たどり着いたので、そのほかのものを読んでみようと思っています。このどちら
田村義也さんの装幀です。
 明治中頃に冨山から北海道にわたった家系の四世代目となりますが、世が世で
あれば、大阪で暮らす朝鮮人の家族と同じような境遇になっていたかも知れぬと
思うことであります。
大庭みな子集 (1972年) (新鋭作家叢書)

大庭みな子集 (1972年) (新鋭作家叢書)

 このシリーズは装幀が好きなものですから、読めないのではないかと思いなが
らもついつい買ってしまいます。これには月報がはさみこまれていて、それには
花田清輝さんの文章がありました。このシリーズで唯一の女性作家でした。
 この時代に新鋭作家で叢書を編集しましたら、半分以上は女性作家となりそう
であります。
赤い帽子の男

赤い帽子の男

 この旅行中に、気になっていた堀江敏幸さんの「仰向けの言葉」を書店で手に
することができました。とりあえずこれの巻末におかれたあとがきにかえる文章
を立ち読みしたのですが、そのなかで堀江さんがパリ留学中にこの作品を翻訳し
ていたとありまして、この文章を読んでいなければ気にもならなかったかも知れ
ません。
 とはいうものの、「仰向けの言葉」はいまだに購入しておりません。