ブックオフで 4

 先日に続けてブックオフへといったときのお話の続きです。
 鶴見俊輔さんの「神話的時間」をはじめて手にすることができました。

神話的時間

神話的時間

 版元は「熊本子どもの本の研究会」とあります。会の発足十周年を記念しての講
演を鶴見俊輔さんに依頼し、その講演(1992年5月)をまとめたものが柱となります
が、これに加えて鶴見さんのノートからの断片が10ページ弱収録されています。
別の年(1994年6月)に行われた谷川俊太郎さんと工藤直子さんの対談と、それを
うけて、翌日に行われた鼎談 佐野洋子さん、谷川俊太郎さん、西成彦さんによる
ものもあわせてはいっていて、ずいぶんと充実しています。
 この本を購入したとき別冊文藝「佐野洋子」さんの特集があったのですが、手に
してなかをぱらぱらと見て、谷川さんと広瀬弦さんの対談にすこし興味をひかれた
のですが、この時は書棚に戻して、購入とはなりませんでした。
 今頃になって佐野洋子さんが気になるというのですから、ほんと遅れていること
です。最近、日曜日のNHK教育テレビで、「趣味の園芸」が終わったあとに佐野洋子
さんの文章をを朗読する番組が5分ほどあります。
 いまどきこのような番組は珍しいことで、「趣味の園芸」から「日曜美術館」の
あいだが楽しみになっています。名古屋局の制作とあったように思います。
この「ヨーコさんの言葉」という番組のホームページがありました。
( http://www4.nhk.or.jp/yokowords/ )
 あと一冊購入したのは、実用書でありまして、次のものです。
青春18きっぷで愉しむ鉄道の旅 (小学館文庫)

青春18きっぷで愉しむ鉄道の旅 (小学館文庫)

 先週に青春18キップを利用して、日帰り鈍行の旅を楽しんだのですが、この楽し
みを他の人に伝えるのに、コンパクトなものがあればと思っていましたら、この
文庫が安く手にみつたので、ありがたく購入です。
小学館文庫の緑背表紙は、小学館でいくとかっての「Be-pal」という雑誌の流れの
ようなシリーズですが、「誰もいけない温泉」とか「秘境駅」についてのものなど、
なんともばかばかしくて、うれしくなることです。
 ちなみに先日の鈍行旅行に携行したのは、これの「秘境駅」ものでありました。
秘境駅へ行こう! (小学館文庫)

秘境駅へ行こう! (小学館文庫)

命からがら―誰も行けない温泉 (小学館文庫)

命からがら―誰も行けない温泉 (小学館文庫)