まだ旅先に 3

 一週間をこえて、いまだ旅先であります。昨日は気温があがり、まるで盛夏のような
暑さとなりました。もともと北国育ちで、暑さに弱いのでありますが、午後の時間を
利用してバラ園見物にでかけました。
 行き先は「枚方公園」となります。鉄道会社が経営する遊園地は、東京では西武園
遊園地があり、関西には宝塚ファミリーランド(もちろん阪急)とか枚方パーク(京阪)
がありました。いまやこうした遊園地は本業の足をひっぱるお荷物的な存在であるのかも
しれません。
ファミリーランドが閉園し、その跡にできた施設も10年ほどで閉園したとのことです。
 枚方パークも例外ではなく、落ち込む入園者をふやそうで四苦八苦で、枚方出身の
V6 岡田さんをイメージキャラクターに採用したことにより、すこし入園が増えたと
いわれています。

 枚方といえば菊人形展で、当方は見物にいったことはないものの、枚方とききますと
菊人形展のことが頭に浮かびます。菊人形展は、菊を育てる方々の高齢化という壁の前に
枚方パークを会場とするものは、2005年に終了となったとのことです。
 枚方パークで菊の育成にあたっていたスタッフは、その後、バラ園に配置換えとなった
のだそうです。枚方パークのバラ園は、開設されてから60年となるのだそうです。春と
秋はバラで、秋深くなってからは「菊人形展」というのが、恒例のイベントであった
ようです。
 菊人形展というのは、その年のメインのものは、当時のNHK大河ドラマに題材をとっ
てつくりこまれていたのですが、バラのほうはなかなかそういう仕掛けも難しく
(ベルサイユのバラの主人公の名をとったバラはありますが。)、入場数がすべてと
いう世界では極めて苦戦を強いられるようです。
 このバラ園のコンセプトは、今から60年前にできたものですから、バラは一部の愛好
家のもので、大衆化はされていなかったと思われます。したがって、このバラ園は現代
のバラへの理解を深めてもらおうという意図があって、どちらかというとバラ植物園と
いう趣になっています。現代のバラがどのようなルーツをもっているのかということを、
貴重な実物の原種で確認することができます。そういうことからは、とても勉強になる
のですが、遊園地にお勉強に来るという奇特な人はどのくらいいますでしょうね。