北の無人駅から 6

 本文よりも注ともいえる「CLICK」を見ながら楽しんでいます。
 増毛駅については「キネマが愛した『過去のまち』」という章と「『陸の孤島
に暮らすわけ」という章のふたつで取り上げています。
 「過去のまち」というのは、過去の栄光が色濃くのこっているまちということになり
ます。過去の栄光というのは、ニシン漁によってもたらされた富とそれによる町づくり
になりますが、ニシン漁がいけなくなって、増毛はどうなったかであります。
もともとは、その地域で一番の町であったのですが、いつの間にか、その地位をとなり
町に譲ることになってしまっています。
 「CLICK」に渡辺さんは、次のように書いています。
「なぜ増毛は留萌に逆転を許したのか」からの引用です。
「増毛は早くから留萌地方の中心都市として栄えていた。にもかかわらず、しだいに
留萌に逆転を許してしまったのはなぜなのか。・・・・
 結論から先にいうと鉄道誘致合戦と港湾誘致合戦の両方に負けてしまったからである。」
 隣町である留萌もニシンで栄えたのではありますが、繁華街や花街などのありように
おいては、増毛がずっと上をいっていたようです。