最近手にしている本 6

 和田誠さんは、谷川俊太郎さんが翻訳した「マザー・グース」が講談社文庫に入った
時に、文庫で四分冊となる336篇すべてに絵を描いたとあります。
「この仕事のおかげで、ぼくはずいぶんマザー・グースの勉強をさせてもらった。」と
記しています。(1973年には雑誌「ユリイカ」で谷川俊太郎さんがマザー・グース
翻訳12篇載せて、それに挿絵をつけたのが、谷川マザー・グースとの最初の出会いで
あったそうです。1973年の「ユリイカ」自宅のどこかにあるはずです。)
 報道では明日から大型連休といっていますが、当方は土日が休みとなるのみで、大型
という気分にはなりません。アベノバブルにまったく縁がないのとにたようなことかも
しれません。
 明日から休みになるという気分に浸るためには、仕事帰りに寄り道するに限りまして、
その時の立ち回り先は、ブックオフでありますね。
 本日に寄った店では、昨日に話題としていた和田誠さんの「マザー・グース」の続編
を入手であります。まさに本が本を呼ぶであります。

またまたマザー・グース

またまたマザー・グース

 こちらの本は95年12月刊行ですから、阪神大震災があった年のものですね。
これにはPR誌「ちくま」に月一篇ずつ翻訳して連載したものを収録したとありますが、
「ちくま」に連載していたなんてことは、すっかりと忘れていることです。
  本日に手にしたなかから、子どもの日も近いので、次のものを紹介です。

  月曜日の子どもは美しい
  火曜日の子どもは品がいい
  水曜日の子どもは淋しがり
  木曜日の子どもは旅ばかり
  金曜日の子どもは恋をする
  土曜日の子どもは苦労する
  元気がいいのも気立てがいいのも
  お祭りの日に生まれた子ども

 元の詩は、最後の単語で韻を踏んでいるのですが、和田訳でも当然に押韻して
います。元の言葉がなにで、これをどうおきかえて韻を踏んでいるかを見るのが楽し
であります。
Monday's child is fair of face
Tuesday's child is full of grace
Wednesday's child is full of woe
Thursday's child has far to go
Friday's child is loving and giving
Saturday's child works hard for a living
And the child that is born on the Sabbath day
Is bonny and blithe and good and gay.