SUREから案内

 本日に外出から戻りましたら、「編集グループ SURE」から新刊案内が届いており
ました。これはありがたい。封筒をみましたら、これまでの京都市左京区から伏見区
へと住所が変わっていました。
 早速に案内のちらしなどを拝見です。
 今回のなかで目を惹いたのは、「没後三年記念出版」とある「鶴見俊輔 敗北力」
の増補版であります。ちらしには「ご好評をいただいた本書旧版に5本の論考を増補」
とありました。旧版の「敗北力」という本は、入手していませんでしたので、これは
購入することにしようと思いました。
 この増補版が刊行となるのは、8月下旬とのことです。まだだいぶん先のことになり
ますが、SUREの本は、ほとんど店頭にならばないので、これは忘れないよう版元に予
約を入れるようにいたしましょう。
 そういえば、鶴見俊輔さんの「SURE」からでた「『思想の科学』私史」を確保して
いるのに、あんまり読んでいないようで、これを機に手にとってみなくてはです。
 そんなことで、この「『思想の科学』私史」を見ていたら、鶴見さんの次の発言が
あり。
「戦後、私が発作を起こして精神病院に入ったときに、診察してくれたのが井村恒郎
だったのも、運がよかった。ふつうの日本人から見るとね、ハーヴァードを出ていて、
どうしてこんなことをやっているのか、日本人が怖いとどうして思うのか、理解され
ない。だけど、この戦時神経症が、『共同研究 転向』三巻の元なんだ。私の主な
仕事の元はそこから出ていると思う。私の仕事のなかで、単著よりも、共同の仕事
(『転向』『日米交換船』『言い残しておくこと』)のほうが出来がいいのは、私の
抱えている、うつ病のせいだと思う。」
 今頃になって、「日米交換船」のことを、このようにいっていることを知りました。
数か月前に、ブックオフへといったときに「日米交換船」を安価で入手することがで
きて、すぐ手の届くところにおいてある、この本に手がのびました。