小沢信男著作 64

 小沢信男さんの「あほうどうりの唄」について、拙ブログのどこかで、これは自費
出版のようなものでしょうかと記しているかもしれません。小沢さんのお話では、
自費出版ではなくて、印税はでないけれども費用負担はなくて、刊行部数の中から
一定割合で、著者分として受け取る方式とのことでした。
 日本キャラバンの会を主宰してらした「庄司肇」さんは、小沢信男さんの最初の
小説集「わが忘れなば」が出版されたときに、版元である「晶文社」へと読者はがきを
送って、この作家は見所があるといってきたのだそうです。ちなみにこの時に戻って
きた読書はがきは数枚であったとかです。
 最近は、読者はがきというのが挟み込まれているのをみることもなくなりましたが、
これははがきを書いて、切手をはって、ポストにいれるとような手順をふんでまで、
感想を届けようという方がいなくなっているからでしょうか。
メールやツイッターのほうが、反応は早いけれども、なにか物足りないと思うのは、
こちらがアナログ人間だからでしょうか。