小沢信男著作 63

 昨日から東京へときておりますが、昨日は睡眠不足のところにすこしアルコールが
はいりまして、眠くてたまらず、たった三行の更新のために、何度も眠りこんでしま
いました。
 本日の午後からは谷中の小沢信男さんのところにお邪魔をしておりました。
今週末に、東京堂でのイベントを控えて、すこし準備をしなくてはいけないところで
しょうに、時間をさいていただきました。
 日時  5月21日(土)  午後3時〜5時
 場所  神田 東京堂 
 題して 「地震と東京と西村伊作、ほか」
 対談   小沢信男さんと黒川創さん 
 東京堂のページ ( http://tokyodoshoten.co.jp/blog/?p=644 )

 本日の訪問で目に付いたのは、写真のものでありました。ちょうど5月だから、
今月いっぱい飾っていてもよろしいでしょうとのことですが、はてさてこれは何と
思っていましたら、種明かしをしてくださいました。
 これの元絵は田村義也さんのもので、これが中国で借用されて、いつの間にか
作者の手を離れて、中国では販売されているのだそうです。 これのいわれについて
は、田村義也さんの「ゆの字ものがたり」のなかにあるといって見せてくださいま
した。当方も、この本を購入してぱらっと見ているのでしたが、これのことは、
まったく記憶に残っておりませんでした。
 どうして、これが話題になったのかといいますと、拙ブログでは、現在「あほう
どりの唄」を話題にしていますが、この作品集から「いまむかし東京逍遥」「書生と
車夫の東京」「東京百景 河出書房新社 1989」、この時期に小沢信男さんの
スタイルはほとんど固まってしまっていて、田村義也さんの装丁で刊行された
「書生と車夫の東京」と「書生と車夫の東京」の時期(いまから20年ほどまえ)に
もっと注目を浴びても不思議でないのにといっていた折に、田村さんの装丁に
言及していたときのことです。