03年には、どのような本を購入したか、できるだけ新刊にしぼって記してみる
ことにいたしましょう。(読んでいる、いないはつっこまないことにしましょう。)
この年に購入の一冊目は、次のものでした。
・ 読書欲 編集欲 津野海太郎 晶文社
津野海太郎さんが和光大学へとでるようになったのは2000年10月とあり
ましたので、ゼロ年代でありますね。ちょうど10年間で退職したようです。
津野さんは、編集者で演劇人でありました。「おかしな時代」がゼロ年代の一冊
候補ですね。
- 作者: 津野海太郎
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 単行本
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・ 現代アラブの社会思想 池内恵 講談社現代新書
ほとんど読めていないけど、有名人の父親をもって父親よりもメジャーになるかも
しれない一人。池内家は、男の名前はみな漢字一文字で、大岡家と同じです。
どちらも音読みすると平凡ですが、素直に読むとちょっと違う。
大岡家は、博(ひろし) 信 (まこと) 玲(あきら) とつづく。
池内家は、紀(おさむ) 恵 (さとし)となる。
どちらも漢字一文字にこだわると、結果として、当方の家族、兄弟の名前と重複す
ることになる。
- 作者: 池内恵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/01/18
- メディア: 新書
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・ みんな夢の中 久世光彦 文春文庫
死ぬ間際にどの曲を聴きたいかということをテーマにしたマイラストソング
シリーズの二冊目。映像に音楽をどのようにのせるかに腐心していただけに、文章と
しても映像が目に浮かび、音楽が聞こえてくる。
「みんな夢の中」は浜口庫之助の曲ですが、これをにせはまくらを登場させて、
結婚詐欺を働かせるというのが、「みんな夢の中」らしいこと。
このシリーズは、雑誌「諸君」に連載となったものですが、「海ゆかば」などを
きちんと取り上げているのは「諸君」であるからできたことか。
当方は03年に文庫で購入したのですが、元版はもっと前にでたのでしょう。
- 作者: 久世光彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/09/04
- メディア: 文庫
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・ 断作戦 龍陵会戦 フーコン戦記 古山高麗雄 文春文庫
文芸文庫でなしに、一般文庫からこのようなものをきちんとだすのは拍手です。
元版はいつでたものでしたでしょうか。これに加えて「妻の部屋」、「二十三の戦争
短編小説」という作品が、文春文庫の背表紙黄色で輝いている。
- 作者: 古山高麗雄
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/02
- メディア: 文庫
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この年にでたもので別格のような一冊は、次のものです。
・ 山口昌男ラビリンス 山口昌男 国書刊行会
東京との電話帳のような本をつくりたいといった山口昌男と編集者 川村伸秀さん
の執念の一冊です。川村さんは、最近、幻戯書房から編集した『柳田泉の文学遺産』
を刊行して話題になりました。
もちろんゼロ年代の一冊候補。
- 作者: 山口昌男
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 大型本
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