「みすず」らしい人といえば、評論家の「青木やよひ」さんもそうでした。
もともと「みすず」の社員であったかたですから。昨年にお亡くなりになった
のですが、今回のアンケートには、青木さんの著書をあげている方がいました。
尾埜善司さんというかたで、弁護士で写真文化とあります。
・ 青木やよひ 「ベートーヴェンの生涯」 平凡社新書 09年
「戦後二十歳でベートーヴェン、更にロマン・ロラン」にめぐりあった筆者は
1959年から『ベートーヴェンの恋人』の追究を始め、特に十年前から彼の足跡を
追ってドイツ・チェコを足で踏破し数々の本を書いた。本書を書きはじめた前後
から大腸ガンとその転移に苦しむ。『あとがき』には次の壮絶な言葉が記されて
いる。」
これに続いて、「あとがき」の一部が引用されていますが、それは直接に青木
さんの本をご覧ください。( 青木さんの著書のタイトルは、ロマン・ロラン著の
ものと同じで、これを訳したのは片山敏彦でした。)
- 作者: 青木やよひ
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- 作者: ロマン・ロラン,片山敏彦
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した。岩波文庫 1935年刊( これは拙ブログでも先月に話題にしたものでした。
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20100116 )
この小説のことをとりあげているのを目にしたのは、まったくひさしぶりです。
「 レオナルド・ダ・ヴィンチを主人公とする名高い小説をようやく読んだ。原作
は1896年刊。19世紀後半から20世紀に至るレオナルド・ブームの一翼を担うロシア
文学だが、固有名詞の訳語表記の不統一などが復刊を拒んでいる一因だろうか。
それにしてもレオナルドの静かな哀愁が印象的である。」
「神々の復活」は小説としては、たいしたものではないのかもしれませんが、
読んでみたいと思わせる紹介でありますね。谷川さんは、美学者ですからレオナルド
への関心から、この作品を読もうと思っているのかもしれませんが、先月に「日本の
古本屋」で検索をかけたときには、揃ってはいないもののばらで数冊ありましたが、
本日は姿を消しておりました。谷川さんの紹介を見て、急に売れてしまったので
しょうか。