「友の会」つながり

 「友の会」という言葉を目にして、何を思い浮かべるでしょうね。
 いまほど「友の会」をキーワードにして検索をかけてみましたら、上位にはずらっと
百貨店の名前を冠した「友の会」があがってきました。これは想定しておりませんでし
た。日本百貨店協会が「百貨店友の会」という「積み立て金」制で満期になったら買い
物券などと引き替えが可能となる仕組みをつくっていて、これのことなのですね。
いまだに、この仕組みは健在であるらしく百貨店協会のページを見ましたら、この「友
の会」の紹介記事がありました。
 そのいえば、月の友の会なんていうのもありましたです。なんとなく月の友というと、
安眠につながりそうに思いますが、こちらは寝具の販売会社でありました。
 拙ブログの趣旨から「友の会」というと、かっては活発に活動をしていた「ロマン・
ロラン友の会」でありましょうか。
読者によって「友の会」が結成されそうな作家として思い浮かぶのは、ロマン・ロラン
魯迅くらいであると、誰かが記していたように思います。ロマン・ロランは、現実に
友の会があったのですが、もう一人は魯迅でなくて、ほかの人であったかもしれません。
ロマン・ロラン友の会」というのは、たぶんいまでも無くなっていないはずでありま
す。「ロマン・ロラン」・みすず書房・片山敏彦という連想ゲームです。
 久しぶりに片山敏彦さんの著作などを手にしてページをめくってみました。
「ロランの友の会」というのは、全世界にあったものでしょうか。
片山敏彦さんの書簡には次のようにありです。日付は1950(昭和25)年12月18日
「ドイツの『ロランの友の会』成立、会長フルトヴェングラー、副会長 カロッサと
アンナ・ゼーゲルス・・カトリックの善き女流作家ゲルトルート・フォン・ル・
フォールは『私はいついかなる所に於てもロランの友であることを声明する』と書い
た。」
 日本のほうが「ロラン友の会」が結成されたのは、早いようであります。