節分も過ぎて

 今年に入ってひと月も筑摩書房の現代国語教科書で楽しんでいました。この教科書の
ことは、森まゆみさんも愛着があると書いていたのを見たことがありますが、このよう
に40年以上もたってから見ても、なかなか見事なものであります。当方が、ブログで
遊んでいるのも、筑摩書房現代国語教科書のおかげであるのかもしれません。
 とはいうものの、あちこちのブログを拝見しますと、あれこれと気になることが
のっていまして、そんなことも話題にしたいものと思っております。
 たとえば、「まるごと一冊晶文社特集」と題された「SUMUS」13号とか、「みすず
アンケート特集」、それから最近入手した本についてなどです。世間の動きにもついて
いかなくていけません。
 「SUMUS」13号は、昨年の11月ころまではほんとうにでるのかと半信半疑で受け
止められていましたが、6年ぶりの刊行が実現しました。10年以上もお休みが続くと
なると「大瀧詠一」の音楽活動のようでいいのではないかとなりますが、編集を担当さ
れた林哲夫さんの獅子奮迅の活躍があったようです。作業の進行状況については、
逐一ご自身のブログで報告がありましたから、予告編をみるがごとくで期待が高まった
のです。
 しかし、このお休みの6年で、「SUMUS」のメンバー各位の活躍ぶりには目覚ましい
ものがあります。メンバー各位は、それぞれが書評家やライターとして名前があがって
いますが、「SUMUS」をつくるに関しては創刊の時と同じように本に寄せる熱い思いを
ぶつけておられます。
 お計らいによって、本日に当方も「SUMUS」13号を手にすることができましたが、
ページをめくっていますと、明日は仕事を休んでこれを見ていたいという気分になり
ます。
 そう思って林哲夫さんのdairy-sumusを拝見していましたら、川崎彰彦さんの
訃報がのっていました。そういえば、拙ブログに足跡が残っているなかに、川崎彰彦
死亡という検索から立ち寄っているかたがいらして、どうしたかと今頃になって、
気がつくのでした。川崎さんは、若くして病に倒れたのですが、林哲夫さんが装丁
された「ぼくの早稲田時代」(編集は河上進さん、小沢信男さんの推薦文いり。)が
最後の一冊となったようです。北海道新聞に入社同期(?)の高城高さん(乳井洋一
さん)が退職後に、再度作家デビューしたのと、好対照になってしましました。
合掌!

ぼくの早稲田時代

ぼくの早稲田時代