龍が2人 2

 新潮社からでている「波」3月号を見て、坂本龍一村上龍がともに52年生まれで
あるということを知りました。村上龍は、当方と同じくらいの年であるとは思っており
ましたが、坂本龍一もそうであったのですね。小生の世代(小生のほうが年長)で、一番
早く名をなした一人が村上龍でありましたでしょう。大学在学中に発表した小説が芥川賞
を受けたからでありますが、小生が、この人のことを認識したのは、もっとちょっと
早くでありました。
 70年頃のことで、中村とうようさんが編集長をつとめ、まだ「ニューミュージック
マガジン」といっていた雑誌の投稿欄に、「佐世保」の高校生(?)の投書がのって
いました。いまから40年も前のことになりますが、いまでも自宅の納戸に、この投書が
掲載された雑誌はあるはずですが、村上龍さんの熱心なファンには有名な話であるのかも
しれませんが、興味がある人は、どこかでさがして見てくださいです。
一番最初の投稿は、高校をバリケード封鎖して停学となったとかいうものでありまして、
そのあと、大学へ進学してからもう一度投稿をしていたように思います。なんとも自意識
過剰なようなものでありまして、いやな奴だなというのが、そのとき雑誌で見たときの印
象であります。
 そんなわけで、芥川賞受賞作品はいまになるまで読んでおりません。村上作品には、
いまだにすんなりはいっていくことができないのは、最初に目にしたときの印象が影響
しているのかもしれません。