長田弘と晶文社

 本日、手元に届いた「本の雑誌」3月号の津野海太郎
サブカルチュア創世記」を見ましたら、70年代の晶文社
ベンヤミン著作集」「パベーゼ全集」「晶文選書」などは
長田弘の企画とありました。美術出版社を退社した長田弘が、
身をよせたのは晶文社で、これらのものを手がけていたとの
ことです。
 初期の晶文社の編集者としては小野二郎さんがいたことは、
承知しておりましたが、これに長田弘さんがいたとは、不覚にも
知りませんでした。長田さんはドイツ文学が専門であったと
思いますので、エンツエンスベルガーなどはほとんど彼の発案で
ありましたか。
 小生が長田弘さんの本を最初に購入したのは、「私の二十世紀書店」
中公新書でありまして、これは何年に入手したものでしょうか。
 この本は最近に新装版がでましたので、入手が容易になって
いますが、そのむかしの中公新書というのは、いまよりもずっと
魅力的でありました。なんといっても、最近は読売新聞の息が
強すぎるからして、以前とはかわりすぎています。