案内をもらっていました

 そういえば、今月のこれから刊行になるであろう本の案内をいただいたおり

ました。一冊は、すでに注文をすませておりまして、届くのを待っておるのです

が、もう一冊は、これから郵便振替で送金をして注文をすることになりです。

 いただいた案内には、「本書は直接販売のみです」とありますので、Amazon

おろか、一般の書店では販売せずと記されていました。このような版元は応援を

しなくてはいけないですね。

 ということで、編集グループ SUREさん 今月の新刊予定であります。

 鶴見俊輔さんの「日本の地下水 ちいさなメディアから」となります。

 案内いただいたちらしをスキャンして、下にはりつけることにです。この本が

すこしでも売れるといいことでありますね。

 

今月も残り2週間か

 本日は図書館で一部の本の入れ替えを実施です。借りている西村賢太さんの

小説を返却して、また借りてきたのでありますが、返却期限が5月31日といわれ

て、今月の残りは2週間となったかと思った次第です。

 そういえば、やはり図書館から借りている本には「五月の読書」なんてもの

もありました。当方の「五月の読書」といえば、どういうイメージでありま

しょうかなです。

 高橋英夫さんは東京にお住まいでありますからして、当方とは気候が違うの

でありますが、「五月は屋外でも気持ちよく本が読める季節」とあります。

 こちらの五月は、いまだ風が冷たくて肌寒いことが多く、屋外で気持ちよく

本を読む気分にはならないのですが、高橋さんは五月の屋外で読むに適した本

として、次のように書いています。

「庭ではむずかしい、理屈っぽい本は読めないし、読まない。あまり頭を使わ

なくてすむものが向いている。時々古書店から送られてくる古書目録が具合が

よく、画集や写真集もいい。」

 高橋さんは五月の庭には黄色のモッコウバラが咲いていると書いていますか

ら、こちらでバラが咲く頃の時期を重ねればよろしいのでしょうね。

となると七月にはいったころでありますか、この時に、屋外で読書というと、

何が向いているでありましょう。

 この近くでは、ほとんど庭で読書をしている人を見かけたことはないのであ

りますが、数年前に京都に遊びに行った時に、すぐお向かいのお宅のご主人

さんがデッキチェアに腰かけて、本を読んでいるのを目撃しました。

聞くところによりますと、その方は元大学教授であったとかで、どうりで本を

読むスタイルが板についていたことです。何を読んでいたのかはわからずです

が、ポケミスとか文庫本でなかったのは確かであります。

本の処分にとりかかる

 当方の本の片付けに先立って、亡父の本の処分であります。本日は亡父の月命

日でありますからして、とりかかるには良い日であったかもしれません。これま

では、母が健在でありましたから、手をつけずに来ていたのですが、母も亡くな

り、父が亡くなって16年が経過しましたら、思い切った処分も許されるでしょう。

なんといっても最後まで亡父が架蔵していたものですから、それだけに思い入れ

のあるものが残ったという感じです。

 ほとんどはアララギ関係のもので斎藤茂吉とかの全集とか、土屋文明の著作な

でであります。その昔にはけっこう高い値段がついていたのですね。この関係の

歌集には古書で購入して、その時の値札がついているものもあるのですが、この

歌集がそんな値段で売られていたのかと、ほんと隔世の感ありです。

 そうしたなかで一番珍しいと思われたのは、亡父が最初に参加したアララギ派

の短歌同人誌「やちまた」を主宰されていた竹井忠吉さんが、和紙に自筆して和

綴じした歌集で、それは一冊ものでありまして、美しいこともあって、これの処

分はためらわれることです。

 そんなわけで、本日は来月の初めにあります町内会の廃品回収にだすための本

を紐でしばって、山をつくっていくことになりました。最終的には、どのくらい

の山の数になるのでしょう。

 当方は、こうした作業は嫌いではありませんので、ぼちぼちとやるのでありま

すが、本に興味のない人でありましたら、なにも考えることなしに、全部捨てる

のでありましょうから、そちらのほうが時間はかからなくてよろしいのか。

 午後に買い物にいったついでに行きつけの本屋さんに立ち寄ることになりです。

本日は、今月の講談社文庫新刊であります西村賢太さんのものがあるかなと、ま

ずは、それをチェックすることにです。ラッキーなことに、これが一冊だけあり

まして、それをありがたく購入することにです。

 西村さんの作品集は、未読のものを図書館から借りて順繰りと読んでいこうと

思っているのですが、今回の文庫新刊は元版が2019年にでていますので、現在

借りて読んでいるものが2015年くらいのものですからして、これまでたどり着く

のは、まだすこし先のこととなってました。

 まずはあとがきくらい読んでもよろしいかな。

 これに合わせて購入したのは、潮文庫からでた長田弘さんの二冊目文庫本で

あります。なんとなくありそうで出ていないのが、長田さんの文庫本でありま

して、読書案内系のものが文庫になってもいいのにです。今回の潮文庫は、その

ように思っている人に喜ばれることでしょう。

 

密度濃い一日となり

 本日はやることがたくさんありでしたが、それなりに予定をこなすことが

できたようであります。午前から庭仕事を5時間ほど、そのあとはよもぎ摘み

にでかけることにです。

 長いこと通っていたよもぎの自生地は、すこし土地の形状がかわってしま

ったことによって、よもぎがすっかりなくなってしまいました。そんなわけ

で昨年から場所を変えて摘むことになりましたが、今年はすこし山へ向かっ

てはいった道端の日当たりのよろしいところにそこそこ群生していまして、

あまり時間をかけることなしに、必要量を確保することができました。

この場所は来年に訪れたときに、このように収穫できるでありましょうか。

 夜になってから、本日摘んできたよもぎを処理することになりです。これ

もそこそこ時間がかかりましたです。

 ということで、これは本日はほとんど自由時間がなくて、本を読む時間も

なかったなという言い訳でありますね。本日のこれまで本を読んでいたのは、

早朝にふとんのなかでありまして、そのとき手にしていたのは、図書館から

借りている西村賢太さんの「やまいだれの歌」でありました。

 この作中の貫多さんは、横浜に住んで造園会社でアルバイトするのですが、

珍しく精勤で仕事に通うことになり、周りの人とすこしはあわせようとする

のですが、好きな小説を読んでいるときが一番の楽しみというのは変わらず

であります。

 この造園会社で働いているときに、「土屋隆夫の「泥の文学碑」という作

品を読んで、この作中に取り入れられた田中英光なる、過去に実在した私小

説家の生涯には、何か激しく興味をひかれるところがあった。」のだそう

です。

 なにがきっかけになるかわからないことであり、貫多さんが田中英光

知ったのは、土屋隆夫の小説であったのですね。このことが、まずは貫多の

運命を大きく変えることになるのですね。土屋隆夫が作品で紹介している

田中英光の生涯にえらく熱い興奮を覚えたとあります。

「その興奮が、一体何に由来するものなのか自分でもよくわからなかったが、

しかしこの田中英光について書かれたそこの箇所のみを、幾度も幾度も憑か

れたように読み返す程の興を覚えたのは事実であり、またかような行いは、

彼にとって初めてのことでもあった。」

 当然のこと、このあと貫多は田中英光の小説を買って読み、それで「とん

でもないものを読んでしまった」という気分になるのですが、小説を読んで

そういう気持ちになったことが、当方はあったろうかと思うことであります。

 それにしても、貫多の小説読みとしての能力はすごいものがあることで。

週末の作業予定

 当方の週末というのは、本日から月曜まででのことでありまして、そういう

曜日感覚で生活をしております。なんといっても、この時期にやらなくてはいけ

ないのは庭仕事とミニ菜園の準備となりますが、購入した花苗を植え付けたり、

バラの鉢増しに地植え、そして草取りなどやることがいっぱいであります。

 花苗を買って来ただけではだめでありまして、それにあわせて土とかも入り用

になります。本日は朝から園芸店をいくつかまわって宿根草とか土などを買うこ

とになりましたが、これでだいたいそろったのでありましょうか。

 とりあえず明日は朝から作業をすることができそうです。

 一枚目は野菜苗が中心でありますが、なかには当方が種をまいて発芽させた

マリーゴールドがあります。この小ささでありますので、ほんとに花は見られる

のかであります。

 野菜苗については、もうすこし気温があがってから植え付けしたほうがいいの

かなと思うことです。

 こちらは数年前にだめになってしまったふれ太鼓というバラを買い直したもの

となります。昨年に接ぎ木をしたいわゆる新苗というもので、まことに頼りない

苗ですが、当方が挿し木をしたものよりはずっと立派ですので、たぶんちゃんと

育ってくれることでしょう。

 相撲の本場所が開催される7,9月に大相撲のふれ太鼓がまちを練り歩くころに

花をつけるものですから、相撲本場所が始まるときにはバラのふれ太鼓が見たく

なるのでありました。

 さて明日は身体を動かさなくてはです。

「本の雑誌」は偉い!

 本日に野暮用から戻ってきましたら、「本の雑誌」468号が届いていました。

特集は「結句、西村賢太」であります。巻頭から90頁ほどが「西村賢太」特集

でありますので、これはすごいボリューム。しかも冒頭には、西村賢太さんが

作成した幻の「藤澤清造全集」の内容見本(朝日書林)が再録されています。

 今月は、これだけで大満足でありますが、全体は増ページでいつもより価格は

すこし高いのですが、当方は定期購読者でありますので、差額は負担しなくと

もいいのかな。申し訳ないような気持ちで手にすることです。

 それにしても、このような西村賢太さんの追悼特集を行うところは、ほかに

あるだろうか。その昔であれば「en-taxi」でありますが、それはとっくになく

なっていて、その主要メンバーの一人であった坪内祐三さんの特集を行ったのも

本の雑誌」でありまして、この時代に「本の雑誌」がなければ、どうなったの

だろうと思うことです。

 「本の雑誌」といえば、椎名誠目黒考二のラインでスタートしたのですが、

その後に深刻な経営危機を経て、現在の浜本体制で「本屋大賞」で書店員を

がっちりと掴んで、独自の道を歩むことになりです。

 西村さんに翻弄された編集者さんたちが、たくさん登場するのもこの雑誌なら

ではで、こういうのは他ではできないでしょうね。それにしても浜本さんの懐の

深さに感謝をしなくてはいけませんです。

 この号の表紙裏には西村賢太さんの文庫本新刊の広告がありました。本日発売

とありましたので、近日には目にすることができるでありましょう。

 

 

いつに読むことができるのか

 そういえば連休期間中にブックオフはセールをやっていて、それにいって

何冊か購入したのでありました。ひどく読書のペースが遅いところにもって、

図書館から借りたり、いつまでかかるかわからないプルーストに手をだしたり

しているのですから、とってもブックオフで買ったものの割り込む余地はない

のでありますが、それでもブックオフは、大人の駄菓子屋でありまして、ここ

でワンコインで何冊か購入し、読書生活に刺激を与えるのですね。

 そのかいがあるのかないのかですが、購入した本が積まれるのを見て、これ

は読まなくてはとすこしは気合がはいることです。

今回は連休の旅行に持っていこうかなと思ったものもあったのですが、結局は

おかれていくことになりました。ということで、連休のブックオフで買った本

であります。

 佐藤春夫さんの文庫がでていたのは知りませんでした。これには「蝗の大旅

行」が収録されていて、この作品は読んだ記憶があります。(忘れていますが)

 旅に持参する本としては、このものなどは向いているように思いますが、

短い作品は10ページくらいでありますので、それくらいは読んでしまわなくて

はです。 

 これはすぐには手が出ないのですが、いつかは読むぞ皆川博子さんの作品で

す。とにかく作品数が多く、しかも作品が海外を舞台にしているものですから、

読むためには、すこし時間が必要になるようです。皆川さんの作品はいくつか

確保してあるのですが、さていつに読めるのかなです。

 さるやんごとなきひとが、退隠後はミステリ小説もありますといわれていま

したが、当方もそういう日がくるのを楽しみに待つことにです。