本日はやることがたくさんありでしたが、それなりに予定をこなすことが
できたようであります。午前から庭仕事を5時間ほど、そのあとはよもぎ摘み
にでかけることにです。
長いこと通っていたよもぎの自生地は、すこし土地の形状がかわってしま
ったことによって、よもぎがすっかりなくなってしまいました。そんなわけ
で昨年から場所を変えて摘むことになりましたが、今年はすこし山へ向かっ
てはいった道端の日当たりのよろしいところにそこそこ群生していまして、
あまり時間をかけることなしに、必要量を確保することができました。
この場所は来年に訪れたときに、このように収穫できるでありましょうか。
夜になってから、本日摘んできたよもぎを処理することになりです。これ
もそこそこ時間がかかりましたです。
ということで、これは本日はほとんど自由時間がなくて、本を読む時間も
なかったなという言い訳でありますね。本日のこれまで本を読んでいたのは、
早朝にふとんのなかでありまして、そのとき手にしていたのは、図書館から
この作中の貫多さんは、横浜に住んで造園会社でアルバイトするのですが、
珍しく精勤で仕事に通うことになり、周りの人とすこしはあわせようとする
のですが、好きな小説を読んでいるときが一番の楽しみというのは変わらず
であります。
この造園会社で働いているときに、「土屋隆夫の「泥の文学碑」という作
品を読んで、この作中に取り入れられた田中英光なる、過去に実在した私小
説家の生涯には、何か激しく興味をひかれるところがあった。」のだそう
です。
なにがきっかけになるかわからないことであり、貫多さんが田中英光を
知ったのは、土屋隆夫の小説であったのですね。このことが、まずは貫多の
運命を大きく変えることになるのですね。土屋隆夫が作品で紹介している
田中英光の生涯にえらく熱い興奮を覚えたとあります。
「その興奮が、一体何に由来するものなのか自分でもよくわからなかったが、
しかしこの田中英光について書かれたそこの箇所のみを、幾度も幾度も憑か
れたように読み返す程の興を覚えたのは事実であり、またかような行いは、
彼にとって初めてのことでもあった。」
当然のこと、このあと貫多は田中英光の小説を買って読み、それで「とん
でもないものを読んでしまった」という気分になるのですが、小説を読んで
そういう気持ちになったことが、当方はあったろうかと思うことであります。
それにしても、貫多の小説読みとしての能力はすごいものがあることで。