明日は返さなくては

 長い連休期間中に、すこしでも読むことができないかと図書館から欲張って

たくさんの本を借りているのですが、それらの返却期限がきまして5冊は明日

に戻すことになりました。

 結局のところ、はずかしいほど読むことができていなくて、返しにいって、

リクエストが入っていなければ、また借りるようにしなくてはです。

この2週間で瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら」くらい流し読みができるだろ

うと思っていたのですが、それもできていなくて、これはいかんとあわてて読む

ことになりです。

 この本は、亡くなったかたばかりが取り上げられているのですが、その方々

の享年が気になったりです。シリーズ全体で一番若く亡くなった方は誰か調べ

はついていませんが、手元にあるものを見ても当方の年齢には、この人は亡く

なっていたのかと、改めて思うことです。

 このシリーズで取り上げられている人と寂聴さんは、一度はお会いしている

ということで、そういう意味では、貴重な記録ともいえます。すこしは遠慮し

て書いているのでありましょうが、異性関係などについても書かれていて、

ゴシップ好きにはたまらないことです。

 最近のネットの世界ありましたら炎上必至というような異性関係の人も多く

いらして、そういうのを見ましたら、最近はなんと窮屈な世界になっているの

かと思ったりです。

 本日に読んでいた、当方よりも若く亡くなった小説家についてのスケッチ。

「小説の名手としての評判を維持したまま、吉行さんは七十歳で病没した。

死後、二人の愛人と、まりちゃんと、お子さんもあった吉行夫人の四人の女人

が、次々吉行さんの想い出を情熱をこめて書き、出版した。

 吉行さんの女の好みには、彼女が文学趣味であることが必定のようであった。」

 このような生活をしていれば、七十歳まで生きていただけでも立派となるの

でありましょう。

 ここで取り上げた人について書かれたことでは、問題になることはなかった

のでしょうが、寂聴さんが野溝七生子さんのことを誤認して書いて、それを

野溝さんが怒っていたということを矢川澄子さんが書き残しています。

 たくさん書いていますので、なかにはそういうこともあったということを頭

においておかなくてはいけないことです。

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お土産は紙もので

 本日は久しぶりで野暮用にでかけることにです。旅の土産は紙ものでありま

して、主に松阪市で集めてきた展示施設のパンフなどを持参することにです。

その地でのお菓子などよりも、紙もの資料のほうを喜んでくれる人がいるとい

うのはありがたき環境であります。

 本日にたずねて来てくれた人に、その資料を見てもらいましたら、彼は小津

安二郎の大ファンということで、松阪市立歴史民俗資料館2階の小津安二郎

念館で配布の資料をことのほか喜んでくれました。ということで、本日は彼に

資料を贈呈することになりました。

 読書家の彼と話をしていて、今回の旅の持参本は何かということになったの

ですが、彼からは松阪だから足立巻一さんの「やちまた」でしょうよと、まっ

とうな指摘であります。 

 当方が、今回は岩波文庫プルーストの第七巻にしたと答えましたら、でき

るだけ一気読みするのがいいのだけどねとアドバイスです。ほんと、なかなか

作品世界に入り込むのに時間がかかりますからして、その世界に浸っていたほ

うが、あの文章は頭にはいるのにといわれました。

 このアドバイスを受けて、すこし岩波文庫プルーストに絞って読むことが

できればいいのにですが、そうは問屋がでありますね。

 プルーストの読了まで3年の予定でスタートしたのですが、すでに一年半く

らいが経過しておりまして、まだ半分に達しておりませんので、これから相当

ペースをあげませんと、読み終えるときには後期高齢者になってしまいそう

であります。

 

長いお休みも終わり

 4月からスタートした当方の大型連休は、本日でおしまいとなります。

 後半には中部空港に降り立って、関西空港から抜けるという近畿日本の旅を

敢行でありまして、そこそこ密な環境にも身を置くことになりましたので、こ

れでコロナに罹患しないとしましたら、三回のワクチン接種がそれなりに効い

ているということになるのでありましょう。とりあえず、今週はすこし様子を

見てすごすことにいたしましょう。

 今回の旅はリュックを背負ってでありますが、荷物の重量制限にきびしい

LCCのせいもありまして、荷物になるものを買うことはなしで、結局は本は

一冊も買わない旅となりました。こんなことはいままでなかったことですが、

楽しみにしていた古本屋さんが閉店していたことも影響していますでしょう。

 本日は朝早くに京都の宿を出発して、京阪、南海と乗り継いで南下すること

にです。重いリュックを関空のコインロッカーに入れてから、本日の目的地を

めぐることにしました。

 どちらも泉南市でありますが、一ケ所目はモールにはいっているフルーツ

専門店であります。ずいぶんと前から、国産レモンをお取り寄せしている

観音山フルーツさんが、フルーツパーラーを開いていて、それがの泉南モール

に出店したということで、関空を利用するときにでも立ち寄ってみようと思っ

たのでした。どのようなロケーションであるとも知らずでしたが、関空からの

アクセスはそんなに良くないのでありました。

 こちらでサンドイッチとあわせていただいてから、次の目的地である泉南

バラ園を目指すことにです。

 モールからは泉南市コミュニティバスを利用して和泉砂川の駅へとでまして、

そこからはタクシー利用でバラ園までです。

 本日からバラのシーズンに入ったということで、まだちょっと早いかなと思い

ましたが、しっかり咲いていて、多くのつぼみもふくらんでいて、バラを育て

ていましたら、いちばん楽しい時期であります。途中すこし雨に打たれること

になりましたが、これは持参の合羽のせいで濡れることもなしで、花を見物で

きました。

 ライブで始まってバラで終える近畿の旅で、ずいぶん盛りだくさんでありま

した。

いつまでもあると思うな

 当方の二都物語は、コロナということもあって三年のブランクで

あります。大阪にはいりましたら、すこしく時間がありましたので、

たのしみにしていた上本町にある一色文庫さんを訪ねたのですが、

高津公園そばにめざすお店が見つかりません。筋を間違えたかと近く

の住所表示をみましたが、そのようなことはなく、ネットで検索を

かけましたら、どうやら昨年の秋すぎくらいに閉店なさったようで

あります。なかなか良い店であったのに、いかにも残念なことであり

まして、まずはコロナのせいでありましょう。

 がっくりときまして、上本町の百貨店のなかにある本屋をのぞきまし

たが、本探しに気合がはいらずで、手ぶらででてくることになりました。

 この数年の逆風の厳しさであります。今回は、短い滞在なので、他の

ところに足をのばすこともできず、まったく本を買うこともなしの

二都物語となるようです。

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 この期間には茨木市図書館の富士正晴記念館で「富士さんとわたし」展

がありまして、それに足を運ぶのを楽しみにしておりましたが、ちょっと

時間が足りずで、本日は行くことはできず、明日はあいにくの休館日であり

ますので、こちらは今回は縁がなしとなりました。

北海道の恩人に敬意を

 本日の午前は松阪におりました。由緒ある町松阪でありますが、平成の合併で

近くの町を合併したことにより、北海道とも関係が深くなりました。北海道人に

とって、松阪といいましたら本居宣長ではなく、松浦武四郎でありますよ。

 そういうことで、本日は伊勢中川から松浦武四郎の誕生地と記念館を駆け足で

訪れることにしました。

松浦武四郎誕生地

 伊勢街道に面した庄屋のお家であります。写真の建物は明治のものであるよう

ですが、奥のほうには江戸時代の建物も保存されていて、雰囲気はとてもよろし

い。

 こちらの施設は保存会のみなさんが管理と案内をしてくださいまして、地元で

はあまり名前は残っていないけども、北海道関係では超VIPですとの話でした。

 当方は北海道からですとお話をしましたら、懇切丁寧に説明をいただきました。

松浦武四郎は北海道の名付け親でありますし、なによりも貴重な記録と地名を残し

てくれたことで恩人の一人でもあるのですよ。

 この地域には、学校とかの敷地にえぞ山桜が植樹されていて、いまでは立派な

花をつけているということです。

小野江小学校のえぞ山桜

 小学校をめぐる塀には武四郎ゆかりの絵が描かれていました。郷土の学習の成果

でありましょう。

小学校の塀

 この場所を抜けて記念館へといくのでありますが、記念館の前に誕生地を見物

して大正解でありました。

記念館

 残念なのは最寄り駅からのアクセスがよくないことでありまして、車でなくて

は、タクシーを利用するしかないのですが、それでも道産子は来る価値がありま

すですよ。

はるばる来ぬる

 連休は追っかけ旅であります。久しぶりの近畿ですが、本日は三重でツーベイビーをしていました。伊勢物語の業平に倣ってはるばる来ぬる旅です。本日はみやじさんが読破されたプルーストを旅のともにしておりました。いつもであれば、すぐにウトウトとしてしまいますのに、ちょっとページを稼ぐことができました。これもみやじ効果でしょうか。本日のライブは絶好調でありまして、緩急自在で縦横無尽.。たった三回目の参戦でしかありませんが、司令塔のありがたいコメントにもありましたように、最高の出来栄え。さすが、最高を更新しつづけること、おそろしき宮本浩次。これで終わりにしないぞ、まだまだチケットとるぞ、ベイビー!

 

子どもの日ではありますが

 本日は子どもの日でありますが、当方も親が健在でありましたら、子ども気分

にひたることができますのに、昨年に親をなくして、初めてむかえる子どもの日

でありますこと。70過ぎて子どもはないだろうですが、親の立場からすると、

いくつになっても子どもは子どもでありますでしょうよ。

 昨晩にBS松竹東急のプログラムに映画「アルフィー」がありましたので、これ

を録画することにしました。「アルフィー」という映画は、1966年に製作さ

れ、国内で公開されたのは1967年とのことです。その後、TVでの放送が

あったようですが、ほとんど見る機会がなしに半世紀以上経過していました。

 「アルフィー」という映画は、ある意味とっても有名でありまして、これほど

有名なのに、これだけ見ることのできない映画というのは珍しいと思うのです

が、それは当方だけがそう思うのでありましょうか。 

 当方が映画「アルフィー」という映画があることを知っているのは、この映画

で使われた音楽がとても有名であるからですね。当方が高校の頃の話です。

これの主題歌はバート・バカラックが作っていて、劇中でつかわれる音楽は

ソニー・ロリンズのものでありました。当方が高校生の頃に、ソニー・ロリンズ

の「アルフィー」はずいぶんと良く聞かれたのですが、どのように使われていた

のかはまるで知らなかったのが、今回の映像を見て、いきなり最初のところで

ロリンズの有名なテーマが流れるということがわかりました。

 録画した映画のほうは、まだ半分の見ることができていないのですが、半世紀

もたってから、ソニー・ロリンズの劇伴を確認できるとは思いませんでした。

バート・バカラックの主題歌を歌ったのは、当時とソロ活動を始めたばかりの

シェールでありまして、「アルフィー」のオリジナルは、この人でありましたか。

当方が中学生頃に当時の夫 ソニー・ボノとのデュオで、大変な人気であったの

でした。


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