朝の気温はそこまで下がってはいなかったのでありますが、まちなかから
見える山は初雪で真っ白になっていたとのことです。このことを夕方になって
から知りましたが、地元の新聞でその写真を目にしましたら、急に寒さを感じ
るようになりました。
家の基礎部分の換気口をあわてて閉めてまわることになりました。この状態
が続きましたら、ストーブをつけるようにしなくてはです。本日に限っては
たくさん着込みまして、ストーブを我慢することにです。
家の中が寒くていいのは、あまり眠くならないことでしょうか。
そんなわけで図書館から借りている「ハンナ・アーレント、三つの逃亡」に
すこしでも目を通すことにです。ハンナ・アーレントの書いたものはとっても
難しくてですが、アーレントのことを描いたコミック仕立ての、この本もかなり
手強いことです。
本日に目にしていたところにある言葉です。
「アイヒマンを悪魔的な怪物にしてしまうと、私たちは彼の罪を免責してしまう
ことになる。さらに私たち誰もが潜在的に抱えている罪、『物事を考え抜かない』
という罪までも免責することになってしまう。悲しいことに、ほとんどの悪は
自らの精神を善とも悪とも見なしたことのない人たちによって行われる。」
「物事を考え抜かない」というのは、現代においてはさらにでありましょう。
アーレントがそう言ったのであるかどうかですが、このコミックで「考え抜く
人」として紹介されている人についてです。
「私のアパートから148ブロック下った場所で作品を創り続けていたもうひとり
の『考え抜く人』の実践に、それは一番近かったかもしれない。そこではジョン・
コルトレーンが思考と創造を両立させることによって、世界中を熱狂の渦に巻き
込んでいた。」
このようなところで、ジョン・コルトレーンの名前が出てくるとは思いません
でした。こうあるということは、ハンナ・アーレントがどこかでコルトレーンを
「考え抜く人」といっているということですかね。
これはコルトレーンの晩年近くのことを言っているのでありましょうか。