行きつけの本屋で

 毎日にメモをつけていますバインデックスのリフィールストックが少なく

なりましたので、行きつけの本屋へといって注文することになりです。その昔

はそこそこ店頭でも買えたのですが、今は注文しなくては入手できずです。

通販大手ではすぐに送ってくれますが、行きつけの店が取り寄せしてくれるな

ら、時間がかかってもこちらを利用しましょう。

 ということで、本日は新刊などをチェックすることにもなりです。

 今年の芥川賞の有力候補作品がないかなと思いましたが、これは見つけること

ができずでした。そのかわりといってはですが、新刊で見つけたのは次の一冊。

 ちくま文庫お得意のコミックのアンソロジーですが、「書痴」とありますと

ついつい買ってしまうことにです。帯には、次のようにありです。

「本に溺れる・・・読む、書く、蒐める」

 文庫は描かれたジャンルによって分類されていまして、

 1 愛書狂 2 本が運ぶ 3 奇書と事件 4 漫画愛 

 となっていました。

 当方に一番なじみがあるのは愛書狂でありますが、冒頭におかれているのは、

辰巳ヨシヒロさんの「愛書狂」で、これには「フローベル『愛書狂』より」とあ

りました。 

 本日はこの作品を読んでみることにしました。辰巳さんの作品は、舞台を日本

に設定していて、発表されたのは89年とのことです。

これを読んでみますと、当然のようにフローベルの原作も読みたくなるもので、

1980年に白水社からでた生田耕作訳の「愛書狂」を取り出してくることに

です。

 当方はコミックの世界には明るくありませんので、これに収録作の漫画家さん

は未知の方が多いのですが、それにしても、次のようにあるのには目がとまりま

した。

「 大阪・日の丸文庫『ごん』でデビューした作者・石原はるひこがメジャー誌

 に移って発表した、いわゆる『奇妙な味」のショートオムニバス『悪魔の招待

 席』から。」

 編者による作者紹介は、このようにあって、そのあとに編集部はこのように書き

加えています。

「本書収録の『鏡』の作者である、石原はるひこ様のご連絡先が分からずにおりま

す。ご存知の方は、ちくま文庫編集部へお知らせください。」

 石原はるひこさんが、この「鏡」を発表したのは1969年10月12日号の

「少年サンデー」なのだそうです。

 それから半世紀が経過して、今回のこれがきっかけで石原さんの消息がわかると

よろしでありますが。