土曜の新聞朝刊は読書欄がありまして、それをたのしみにしているのですが、
当方のアンテナにまるで届かないような本が上がっていたりすることもあって
です。
本日はさてどうかなと思っていましたら、一番字数の多いと思われる書評が
取り上げているのが次のものでありました。
当方がひいきにしている松本俊彦さんの10代むけの本であります。入門書と
ありますので、少しは入手しやすいのでありましょうが、これは行きつけの本
屋で手にすることはできるのかな。
薬物依存症などは、医者に診てもらおうかというのは、普通のことになって
いますが、ギャンブルとかゲームなんかにひどくハマるのは、これまでは病気
とは思われていませんでしたが、最近の子どもたちには依存症予備軍が多いこ
とでありです。
この本の評者は、論説委員の行方史郎さんでありますが、そのなかでみすず
書房から刊行された「誰がために医師はいる」にも言及しているのですが、そ
れについて、次のように言っています。
「薬物依存の治療を志す経緯は、今年刊行された本に詳しい。正直いって
ナイーブで感傷的な描写や筆致にたじろいだ。しかしながら、社会や人間への
鋭い洞察力と感性を持ち合わせた筆者だからこそ、体験を信念に変え、診療で
も実践できるのだと得心した。」
「たじろいだ」とありますので、ここのところだけでありましたら、おい
おいそれで大丈夫かよということですね。確かに学生時代には小説とかを
読んでばかりで学校に行かず、卒業が危ぶまれたと自分でも書いていますから、
精神科医で小説家というようなのを指向していたのかもしれません。
どうしてそうならなかったのかというのが、「誰がために」で書かれている
ようにも思います。
どちらにしても見かけはちょっとヤンキー風の精神科医 松本俊彦さんへの
注目はまだまだ続くことです。