一日一手続き

 ご近所のお一人暮らしの老婦人がなくなって、その後始末であります。

電気、水道、電話(固定、携帯)、それに光通信NHKなどなどです。ものに

よってはインターネットを通してできるものもありますが、その場合にはID

とかパスワードが必要になったりしてで、その情報を収集するだけでもひと

仕事であります。お一人暮らしの方の後始末は、けっこう大変なり。

本日はドコモ携帯の解約でありましたが、これは店舗に足を運びましたら、

30分で終了しました。さすがどこも利用料金は高いだけのことはあって、

このような時にはサービス網が充実していてありがたい。

 なかなか苦戦なのは、光接続、固定電話、あまり有名ではないプロバイ

ダー契約でありまして、これは問い合わせを出したりでですが、なかには

電話でなくては解約できないものもありです。なんでもそうですが加入す

るときは揉み手で、抜けるときはすんなりとはいかないことです。

 図書館に本を返して、また借りることになりです。先週に借りて未読のも

のがありますことから、本日に借りたのは一冊のみです。

世界の書店を旅する

世界の書店を旅する

 

  本日は「はしがき」と「訳者あとがき」を読んでみることにしました。

 はしがきには「シュテファン・ツヴァイクの短編小説から出発して」とあるの

ですが、その冒頭に次のようにありです。

「私はここでまず、過去、現在、未来のすべての書店について、一篇の短い小説

シュテファン・ツヴァイクが1929年に帝国末期のウィーンを舞台に書いた『書痴

メンデル』に託して語り、その後、波乱に満ちた二十世紀をたどりつつ、読者と

本をめぐるその他の物語に触れるつもりだ。」

 このようにあるのを見ましたら、ツヴァイクの「書痴メンデル」という作品を読ん

でみたくなりまして、検索をかけてみたら「大人の本棚」にあるようです。

その昔は、みすず書房から「ツヴァイク全集」がでていて、その端本を何冊か持っ

ているのですが、この「書痴メンデル」が入っている巻は持っていませんです。

 「はしがき」もそこそこに、訳者あとがきを見てみたら、あらま誤変換がありです。

それもあとがきの一行目であります。これはお気の毒。

「『書を捨てよ、町へ出よう』といったのは寺山修二だが、その言葉を借用すれば、

本書の著者は旅をするとき、つねにリュックのなかに何冊かの本を入れているの

で、『書とともに、本屋を探して旅に出よう』ということになる。」

上に引用したのは、間違いもそのままでありますが、ひと目でなんとなくへんだな

と思いますでしょう。もちろん「寺山修司」が正しいのですが、寺山が亡くなったの

は、1983年5月でありますので、すでに35年になるのですから、日々に疎しであり

ますね。

 旅をするときにリュックのなかに何冊かの本というのは、当方も同じであります

が、以前に勝った文庫本で、同じような本があったことを思いだしました。

旅に出ても古書店めぐり (ハヤカワ文庫NF)

旅に出ても古書店めぐり (ハヤカワ文庫NF)