当方は、ほとんど山登りはしないのでありますが、山を眺めるのは好きであります。
当方の住まいから見える山には深田さんの二百名山の一つ(百名山の後書きには、そ
の山は魅力的であるが、自分は登ったことがないので除外したとあります。)があり、
この街からは遠くに日高の山々を見ることができます。
小島烏水さんは、北海道の山にこられたことはあるのだろうかと思いました。明治期
に登山をはじめていますので、いらしていても不思議ではありませんが、本日の時点で
はわかっておりません。近藤信行さんに「小島烏水伝」があるようなので、どこかでの
ぞいてみるようにしましょう。
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うのは、すこぶる難易度の高いものであります。深田さんがかくところでは、次のよう
になります。
「幌尻岳は日高山脈の最高峰である。十勝と日高の国境を仕切って長々と延びたこの
山脈から、もし一つの山を選ぶとしたらどれだろう、という疑問が、まだ地図でしか日
高を知らぬ私の胸に久しく宿っていた。そしてこの地域の山々に詳しい人々が、異口同
音に答えてくれたのが幌尻岳であった。・・・・
しかし日高の山はそう簡単に入れない。道も定かでないし、小屋もない。テントと食
糧をかついで、めざす山頂へ達するまでに数日を費やさねばならぬ。そんな山を求めて
年傾いた私が宿願を果たすことのできたのは、北大山岳部の諸君のおかげであった。」
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その近くには、観光案内所のようなところがあって、そこに立ち寄ってみました。
ここから幌尻岳にむかうのかと思いますが。このあたりからシャトルバスにのって、
それを降りてから10時間近くもかかり、しかも川上りもあるとのことですから、とうて
い素人がいけるような山ではありません。
深田さんが幌尻岳に登ったルートは、これではなくもう一つのほうですが、どちらに
しても難コースであることには、違いありません。